【ahead×オートックワン】オンとオフ、日常と冒険 ジムニーで行く1,850kmの旅 四国編(2/2)

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【ahead×オートックワン】オンとオフ、日常と冒険 ジムニーで行く1,850kmの旅 四国編
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林道心得4 1台で山に入るな

ジムニーは普段、二輪駆動で走っている。必要に応じて四駆にするのだが、そこにはハイ/ローふたつのレンジがある。

これは10段変速の自転車と同じ。1~5速のギア比を丸ごと低くしてしまう。するとスピードは遅くなるがトルクが出る。悪路に強くなるワケだ。

そんなジムニーでもスタックはする。携帯も通じぬ山奥で、たった1台で動けなくなったら大変なことになる。

林道心得5 備えあれば憂い無し

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この日、実は大森川周辺で遊び過ぎた。昼食の時間はとうに越え、お腹はペコペコ。そんな時、山岡カメラマンから天の声。「カロリーメイトいる?」「ホントに!?」「1本2万円だよ」「…」。これは冗談だったが、山中に入る時は必ず携行食と飲み物を用意しよう。

もうひとつ困ったのがトイレ。僕らはともかく若林さんは…と思ったら「モンゴルで慣れてますから」とにっこり。もちろん僕らは、彼女が消えた方角を見ないようにしたが、アウトドアの世界ではよくあること。万一に備え、心の備えはしておこう。

実は今回、彼女が一緒で本当に楽しかった。男女というのは不思議なもので、異性がいるだけで旅に潤いと緊張感が生まれる。トイレがNG!というだけで断られたら、悲しいのだ。

そんな折り、山を下る釣り人に会った。魚籠の中には40㎝はあろうかという巨大なイワナ。聞けば、何年も追い掛け続けていた「ぬし」をようやく釣り上げたのだという。

我々は、そのストイックな挑戦に感心しきりだったが、改めて四国とその自然の奥行きを知った。まだまだ開拓されていない楽しさは沢山あるだろう。

林道心得6 悪路は下りて誘導すべし

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翌日は雨。四国カルストは霧の中。先を走るクルマすら見えなかった。残念だったがこれは「出直しておいで」と言うお告げだろう。

この日、ラリーモンゴリアの主催者SSERの山田 徹さんが合流した。愛媛が本拠地で、この辺りの林道には滅法詳しい。その山田さんがとっておきの林道を用意してくれた。「龍馬脱藩の道」だ。譲原(ゆずはら)から韮崎(にらさき)を経て大洲(おおず)へ抜ける脱藩道のうち、我々は松ヶ峠の関所跡付近の林道を辿った。そこは、想像以上に凄まじい難所だった。

「ここ3年は誰も走っていないね」前走する山田さんからの無線だ。草が生い茂り、正しいラインを見つけるのが難しい。フロントガラスには木の葉がバッサバサ当たり薮っこきも激しい。雨も本格化してきた。

龍馬の脱藩は今からちょうど150年前のことだ。

26歳の若者が大志を抱き歩んだ道を…と描写したいところだが、あまりの荒れ方にただただ圧倒され続けた。そして現れたのが50m程続く岩とガレ場の下り坂。一度下れば戻るのは不可能な激しさだ。ただし、その先は普通の林道。助手席のクルーがクルマを降り、誘導しながら降りることになった。「そこ右!」「違う違う、もう少し先行ってからフルステア」。緊迫した声がこだまする。

恐らくノーマルのジムニーでは無傷で下れなかっただろう。

ところがアピオのジムニーは違っていた。バネとダンパーを長くして適度にリフトアップ。やや大きめのマッドタイヤを履いている。サスのストロークも大きく段差を無理なく越えて行く。 対地障害角に優れた前後バンパーも実にいい働きをしていた。

僕は脂汗に冷や汗といろんな汗をかいていたが、2台を持ち込んだ河野さんは「我が意を得たり」とばかりに満足げな表情。撮影のために無理なラインを要求する山岡さんと転げそうになる僕の心の葛藤に、見守る皆が笑っていた。気がつけば雨上がりの夕涼み。これが文字通り物語のクライマックスとなった。

龍馬脱藩の林道。それは素晴らしい経験だった。一生忘れることはないだろう。とは言え、ビギナーの皆さんにはもう少普通の道をお勧めしたい。達成感や楽しさはレベルに応じて味わえるからだ。

オンとオフ。日常と非日常。その境は自分の中に存在する。誰かに与えられるものではない。大切なのは心のスイッチを入れること。冒険は思い立ったその日から始まるのだ。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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