M-TEC モータースポーツ事業部長 勝間田 聡 インタビュー(5/5)
- 筆者: 御堀 直嗣
- カメラマン:佐藤靖彦
「夢は現実の苗木である」 M-TEC モータースポーツ事業部長 勝間田 聡 インタビュー
無限に入社以来、ずっとモータースポーツに取り組み、そして今度、新たに電動バイクでの挑戦に臨む勝間田聡の座右の銘とは、「夢は現実の苗木である」だ。
ジェームズ・アレンは、「思いが結果をもたらす」と唱えた19~20世紀初頭の作家である。 新たな夢をまた一つ実現するため、マン島TTレースへの挑戦を間近に迎える勝間田聡の抱負とは?
【勝間田聡】マン島TTレースに無限は新参なので、まずは、サーキットで周りのみんなとうまく関係を保ちたいですね。そして、出る以上は、100マイル/h(160km/h)超えに挑戦したい。 主催者からもらったゼッケン3番は、良い番号だと思っています。
1~2番が去年の優勝チームのバイク2台で、そのスリップストリーム(前車の真後ろを走行することで空気抵抗を減らす走法:筆者注)を使えるかもしれません。とは言っても、まぁ、そんなに甘くないとは思うので…2~3年かけてやらなければいけないだろうとは思っていますが… まずは完走して、ちゃんとデータを集めたい。またこの経験を、将来のビジネスに活かせればと思います。
もう一つの目的として、この挑戦には人材育成があります。モータースポーツと関わる通常の業務にももちろん挑戦があり、育成につながります。ただ今回は、今までになかった分野であり、やることすべてが初めてづくしなので、こういう機会はめったにありません。
世界中に、無限ブランドの先進性と独創性を発信していきたい。50年前の本田宗一郎さんも、同じような思いで挑戦したのかな?なんて、思います。
「神電」は、5月1日に英国へ向け発送された。マン島TTレースのZero Challenge(ゼロ・チャレンジ)決勝は、6月6日。無限の「神電」の無事の完走と、100マイル/h超えの達成を、みんなで祈ろう! END
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