M-TEC モータースポーツ事業部長 勝間田 聡 インタビュー(2/5)

M-TEC モータースポーツ事業部長 勝間田 聡 インタビュー
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モータースポーツもグリーンパワーがトレンドだ

エンジンパワーを追い求めてきた無限が、電動バイクでのマン島TTレース挑戦に至る経緯とは?

M-TEC モータースポーツ事業部長 勝間田 聡 インタビュー

【勝間田聡】うちの会社は、モータースポーツへの取り組みと、ストリート用のアフターマーケットのパーツを作るのが事業の柱です。そのなかで、モータースポーツに関しては、電気自動車でのレースがはじまり(THE NEXTALK 第3回 舘信秀の回で触れている:筆者注)、また主要取引先のホンダでは「システムE」(レーシングフォーミュラカーにバッテリーと制御機器を搭載し、限定的にモーター補助力を供給する装置:筆者注)を開発しています。あるいは市販車でも、ホンダCR-ZやFitハイブリッドなどをチューニングするうえで、電装技術を強化しようという雰囲気がこの2~3年ありました。

自動車業界でも当然のようにグリーンパワーの話がされるようになり、エコはこれからのトレンドです。だからモータースポーツも、システムEやF1のKERS(F1で一部のチームで用いられた減速時のエネルギー貯蔵システム:筆者注)のようなものが出てきているのでしょう。

そして、どうせやるならちゃんと勉強し、またチャレンジしたいということで、いろいろなレースを探していたのです。本田宗一郎さんがおっしゃった「走る実験室」といった取り組みです。そうしたなか、マン島TTレースというのが出てきた。とはいえ、それまで私は、マン島のことはよく知らなかったんです。たしか半世紀くらい前に本田宗一郎さんが行かれたなぁということくらいしか…

1946年に本田技術研究所を、2年後の1948年に本田技研工業を設立した本田宗一郎は、1954年にマン島TTレース出場宣言を行い、5年の歳月をかけて入念な準備を施した。1959年に初出場した結果は、6位入賞と、全車完走でチーム賞を受賞するという内容だった。それから2年後の1961年には、125ccと250ccふたつのクラスで1~5位を独占し、ホンダは完全制覇を成し遂げている。

M-TEC モータースポーツ事業部長 勝間田 聡 インタビュー

【勝間田聡】昨2011年4月の会議でこの話が決まり、まずは観てみなければ何もわからない。つまらなかったら止めようということで、私を含め数名で視察に行きました。

行ってみたら…とんでもないレースで。島の公道を利用して、全速力でバイクが走るんです。舗装された2車線の道路を一方通行にして走りますが、路面が痛んでいたり、落ち葉がおちていたり…また、逃げ場はまったくなく、道路の脇はすぐに民家の壁や電柱が立っている。そこを、エンジンバイクのクラスでは最高320km/h超えで走るのです。

沿道ではお客さんが観ていて、目の前をバイクが走り抜けるので迫力は満点ですが、万一突っ込まれたらそれは大変で、毎年死亡事故が起きていると言います。それでも、すべて自己責任であり、事故が起きたからといって中止されることはありません。

これは、走るライダーだけでなく、出場チームとしても覚悟がいるなと思いました。そしてもちろん、止めようなどという意見は一つもなく、出場の意志を固めて帰国しました。

マン島は、イングランド西部、アイルランドとの間の海に浮かぶ島で、その公道を使い開催されるオートバイレースがマン島TTだ。TTとは、ツーリスト・トロフィーの意味である。島内市街地の道路や、町と町を結ぶ田園地帯の道を結んでコースが設定される。1905年からオートバイによる競技がはじまり、今日に至る。

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御堀 直嗣
筆者御堀 直嗣

1955年東京出身。自動車ジャーナリスト。玉川大学工学部機械工学科卒業。1978年から1981年にかけてFL500、FJ1600へのレース参戦経験を持つ。現在ではウェブサイトや雑誌を中心に自動車関連の記事を寄稿中。特に技術面のわかりやすい解説には定評がある。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。また現在では電気自動車の普及を考える市民団体「日本EVクラブ」副会長を務める。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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