日産自動車 グローバル・マーケティング・ストラテジー本部 柴山哲也 インタビュー(3/5)
- 筆者: 御堀 直嗣
モーターショーの重点地域とは?
世界5大モーターショーとか、7大モーターショーなどと、世界的に名の通ったモーターショーがニュースなどでも取り沙汰されるが、日産自動車は、何処のモーターショーに重点を置いて戦略を組み立てているのか?
【柴山哲也】世界で9つのモーターショーを重要なモーターショーと位置付け、そこへ日産は出展していくとしています。北米のデトロイト、ニューヨーク、ロサンゼルス、そして欧州のパリ、ジュネーブ、フランクフルト、中国の北京と上海、それから東京の計9つです。
その次に重要と位置付けているのは、中国の広州、インドのデリー、そしてドイツのハノーバーでの商用車ショーです。それぞれのモーターショーには特徴があり、それに加え、新車発表のスケジュールを重ね合わせながら、どこに照準を合わせていくか?
また、コンセプトカーのプランもありますので、仕込んだものをどのショーで出すかが、主な検討材料ですね。それらの組み合わせの中から、戦略を立てていきます。
具体的には、各モーターショーの特徴をどのように活かして日産は取り組んでいるのか?
たとえば、ドイツのフランクフルトでは、会場そのものが広々としているせいもあるが、実際にドイツの自動車メーカー一社に一つのパビリオン(展示会場)が与えられるほど、ドイツの自動車メーカーの出展ブースは広大であり、したがって展示内容も目を見張るものがある。
一方、同じフランクフルトショーでの他国の自動車メーカーは、一棟の展示会場内を分け合う小規模な展示とならざるを得ない。
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