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イベントレポート 2012/3/27 15:19

CVTで世界シェアトップを誇る「ジヤトコ」見学レポート/飯田裕子(2/3)

Text: 飯田 裕子 Photo: オートックワン編集部/日産自動車株式会社
CVTで世界シェアトップを誇る「ジヤトコ」見学レポート/飯田裕子

燃費と動力性能の両立が“肝”のCVT、今後はハイブリッド向けも

ジヤトコ株式会社 代表取締役社長の秦 孝之氏

ジヤトコでは、これまで軽・小型車向けのCVTが2機種、中・大型車向けが2機種と、合計で4機種のCVTが存在していたが、今後は2機種のCVTでファミリーをカバーしていくという。

すでに2009年には軽・小型車向けのCVT『CVT7』の搭載が始まっており、今年は中・大型車向けの『CVT8』が登場する予定だ。そして、来年はCVT8のハイブリッド向けも用意されるのだとか。

メーカーとしては、同じタイプを沢山生産するほうがコストも下がる。そして、ユーザーとしてはそれが車輌価格に反映されるというメリットもある。ちなみに7とか8という数字は、開発された順番だそう。

もちろん、最新のCVTには最新の技術を採用。技術開発の方向はドライバーの意図した通りの動力性能が得られる一方で、環境にもやさしい燃費性能を実現している。この2つを高次元で両立できるように開発が行われているという。

軽・小型向けに開発された『CVT7』は、世界初の副変速機付CVTだ。

これはCVTに2段ATが付いているようなものなのだが、副変速機が付いたことで10%の全長短縮(コンパクト化)と13%の軽量をしながら、変速比幅は7.3と、8AT並に進化した。

これは、例えば同じエンジンでも既存のCVTから変速比幅の広がったCVT7にトランスミッションを載せ替えることで、発進時はより力強く、高速走行ではエンジン回転数を下げることが可能になってより静かになり、燃費も向上する。

日産のコンパクトカーやスズキの軽自動車を新車で買って、例えば「高速道路でエンジンのうめき声が聞こえないなぁ」と思ったら、副変速機CVT7のおかげでもあると思っていいだろう。

Jatoco CVT8

CVT8については、従来のCVTに対し変速比幅が6→7へと拡大し、約40%という大幅なフリクション低減が行われているそう。

これは、既存CVTの構成部品の6割もの見直しやオイルポンプの小型化、オイルレベルの低減や新開発の低粘度オイルの採用などによるもので、燃費改善に大きな効果を発揮し従来のCVTと比べて10%以上もの燃費向上を果たしているのだとか。

中・大型サイズのクルマに搭載されるCVT8も、より力強い発進加速と高速走行時の燃費と静粛性が向上しているという。

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