2012年2月販売ランキング/松下宏(2/2)
- 筆者: 松下 宏
トップ10のうち6車種が軽自動車
1位:トヨタ プリウス(35,875[187.7%])/2位:ホンダ フィット(24,973[148.0%])
3位:ダイハツ ミラ(22,023[324.9%])/4位:トヨタ アクア(21,951[----])
5位:スズキ ワゴンR(16,861[117.5%])/6位:ホンダ N BOX(15,322[----])
7位:ダイハツ タント(15,015[109.1%])/8位:ダイハツ ムーヴ(14,587[89.9%])
9位:ホンダ フリード(13,293[189.0%])/10位:スズキ アルト(11,456[139.1%])
2月のランキングではトップ10のちう6車種が軽自動車という結果になった。これも異例の状況である。
最初に書いた月間販売台数のうち軽自動車のシェアは35.9%だから、少し前に比べるとやや落ちているものの、十分に高い軽自動車比率である。しかも有力な車種に集中した売れ行きになっているのが分かる。
ちなみに、3位の「ダイハツ ミラ」のほか、「スズキ ワゴンR」が5位に踏みとどまっており、昨年発売された「ホンダ N BOX」が6位。
新車種が次々に登場してきたことでやや目立たなくなったが、「ダイハツ タント」や「ダイハツ ムーヴ」も、しっかり7位と8位を維持している。さらに10位の「スズキ アルト」まで、6車種が軽自動車なのだ。
またトップ10に入った車種をメーカー別に見ると、ホンダとダイハツがそれぞれ3車種、トヨタとスズキがそれぞれ2車種ランクインしていて、日産、マツダ、スバル、三菱などはトップ10には1台も入れなかった。
日産は、決算報告などを見ると全体的な業績は極めて好調な状態を維持しているが、こと国内販売に限って見ると必ずしも絶好調とはいえないようなデータも出てくる。このあたりがなかなか微妙なところだ。
セレナが引き続き日産の代表モデル
11位:トヨタ ヴィッツ(11,288[68.5%])/12位:日産 セレナ(10,555[109.4%])
13位:日産 モコ(7,164[93.8%])/14位:トヨタ カローラ(6,923[106.6%])
15位:トヨタ ヴェルファイア(6,899[155.8%])/16位:日産 ノート(6,724[171.6%])
17位:スズキ パレット(6,414[121.9%])/18位:トヨタ ヴォクシー(6,293[122.4%])
19位:ホンダ ライフ(6,206[78.9%])/20位:ホンダ ステップワゴン(6,054[117.5%])
日産車では「セレナ」が良く売れており、1万台を超える台数を確保して全体の12位。
セレナは、日産車の中で最も良く売れるクルマになっているほか、3列シート車としてもフリードに次ぐ2位だ。これにスズキからOEM供給を受けている「モコ」が13位に入り、「ノート」が16位に入ってきた。
ノートは恐らく、年内にフルモデルチェンジ(あるいは別のモデルに切り換え)が行われるのではないかと見られているが、そのモデル末期であるにもかかわらず、前年に比べて71.6%もの伸びを示している。これもちょっと驚きだ。
ミニバンに話題を変えると、フリードとセレナに続くのは15位の「トヨタ ヴェルファイア」、18位「トヨタ ヴォクシー」、20位「ホンダ ステップワゴン」、28位「トヨタ ノア」、29位「トヨタ アルファード」、30位「トヨタ ウィッシュ」、32位「トヨタ エスティマ」、40位「日産 エルグランド」。
こうした見ると、フリード、セレナ、ステップワゴン以外はほとんどがトヨタ車であり、このあたりでしっかり台数を稼いでいることがトヨタが好調な理由だろう。
しかも昨年マイナーチェンジを受けてハイブリッド車を追加したアルファード/ヴェルファイアのような高額車が良く売れていて、高い伸びを示しているのが注目される。
ちなみにヴェルファイアハイブリッドの販売台数は「1,837台」、アルファードハイブリッドは「1,066台」。ともに2割以上が、価格の高いハイブリッドカーという状況だ。
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