先進カーナビでドライブはどう変わる!?学生カーソムリエが体験!(2/2)

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今までに見たことのない先進的な情報表示!

学生カーソムリエの北田さん。特別に座らせていただいたアウディR8の運転席にて北田さんが印象に残ったというヘッドアップディスプレイ

[北田 英之さん(青山学院大学)のレポート]

車に乗り込み、まず目に飛び込んできたのは、ヘッドアップディスプレイでした。サンバイザーの位置にハーフミラーのコンバイナーがある光景はとても新鮮でした。ヘッドアップディスプレイには、ルート案内をはじめとした様々な情報が表示され、運転中は最小限の視線移動でそれらの情報を得ることができます。私は主に、次の案内ポイントを確認するために使用していました。

ナビ画面に目を移すと、そこには実際に自分がフロントガラス越しに見ている映像が映し出され(※)、その中にルート案内等の情報が表示されていました。これにより、自分が今どの位置を走っているのかという事を瞬時に判断することができ、その点では今までよりも楽に運転することができると感じました。どちらの機能も今まで見たことの無いものでしたので、とても先進的なクルマに乗っているような印象を受けました。

(※編集部注:ルームミラー根本にカメラが装着されており、その映像をナビ画面に表示しつつ道案内を行う機能がある。)

北田さんイチオシの「テレビdeみ~た」機能。テレビ番組で取り上げられたスポットを検索して、目的地に設定することが出来る
北田さんイチオシの「テレビdeみ~た」機能。テレビ番組で取り上げられたスポットを検索して、目的地に設定することが出来る北田さんイチオシの「テレビdeみ~た」機能。テレビ番組で取り上げられたスポットを検索して、目的地に設定することが出来る

また、通信による情報取得機能の充実にも驚かされました。特に面白いと感じたのは「テレビdeみ~た」という、テレビで取り上げられたスポットを検索できる機能です。番組名や放送日、さらには自車位置周辺から検索できるため、この機能を頼りに旅の計画を立てることもできます。旅先に着いてから検索をし、現地の最新スポットにふらっと立ち寄ることもできます。この機能を使えば、旅がより楽しいものになることは間違いないと思います。その他にも、目的地の天候や駐車場の空き状況、周辺のガソリンスタンドの給油価格がわかる機能など、多くの機能がこのサイバーナビに凝縮されていました。

今回の体験で、ナビが想像以上に進化しているということを感じることができました。ナビが道案内の機能だけに留まらず、制限速度表示やふらつきに対する警告など、より広い範囲において、ドライバーのサポートをすることができるようになっているとわかりました。

しかし、制限速度表示機能など、既に自動車メーカーが開発し、車に搭載している機能もあり、ナビと情報が重複する可能性がある点には若干の違和感を覚えました。これからも様々な最新機能が開発されていくと思いますが、ドライバーによって欲しい機能、欲しいとは思わない機能があるため、今までより柔軟に、それぞれが必要とする機能を選択できるようなカスタマイズ性を持ったナビが出てきて欲しいと感じました。

突発的な渋滞が発生しても到着時間は正確!

学生カーソムリエの齊藤さん。特別に座らせていただいたアウディR8の運転席にてヘッドアップディスプレイを見つつの運転。

[齊藤 大祐さん(青山学院大学)のレポート]

カロッツェリアの『サイバーナビ』を使ってみて特に印象的だったのは「時間に正確」ということです。私は、普段自分のクルマ(ダイハツ ムーヴ カスタム)の純正ナビとスマートフォンのナビを併用していますが、クルマのナビが2006年の地図データのままで古いこと、所詮はスマホのナビであることから、あまり時間は気にせずにドライブしています。

しかし、最新のサイバーナビは時間に正確で、ナビを使った区間では工事をしていたにも関らず、到着予想時間との差は1分しかありませんでした。これはサイバーナビの膨大なネットワークのおかげだと思います。さらに『スマートループ』による天気情報取得も便利でした。この時期、晴れて暖かかったり雨が降って急に冷え込んだりと天気が不安定ですが、これのおかげで、道中で上着や傘が必要かわかります。

オーディオに関しても、J-POPからEDMまで何をかけても私のクルマとの違いがはっきりわかりました。シーンに応じて、音のセッティングがワンタッチで変えられるのも便利です。私はレンタカー店でアルバイトをしており、それらのクルマにはカロッツェリアの『楽ナビ』が装着されていますが、私のクルマと、レンタカーのムーヴおよびフィット、そして今回試乗したフィットとの音を比べても、ナビやスピーカーを換えるだけでこんなにも違うのか、と驚かされました。ただ、iPhone/iPodでは充電しながら直接音楽を楽しめるのに、ウォークマンではBluetoothかAUXケーブルに接続しないと使えないのは、ウォークマンのユーザーとして疑問に思いました。

部活動では自動車競技もする齊藤さん。箱根の山道では本気モードに突入し、思わずヘッドアップディスプレイを畳んでしまう(笑)
ルート設定中の画面。「エコ優先」「幹線道路優先」などの条件でルートが検索できるほか、到着予想時間に正確だったのが印象的だったルート設定中の画面。「エコ優先」「幹線道路優先」などの条件でルートが検索できるほか、到着予想時間に正確だったのが印象的だった

ヘッドアップディスプレイは、私にとって正直なところ現段階では必要性は感じられませんでした。が、それはあくまで、そこに表示される情報が私にとって要らなかっただけであり、例えば表示する情報の種類や量をドライバーが自由に選ぶことができたら「あると便利」になるかもしれません。

私のクルマのナビをはじめとする多くのナビの地図データは、時が経過するとともに古くなります。しかしながら、更新するには高いコストがかかり、中々手を出すことができません。サイバーナビも3年間は無料でアップデートされますが、それ以降はお金を払わなければなりません。今後の要望として、もっと安価で簡単にナビの更新ができれば、どのドライバーも渋滞を回避でき、ストレスのない運転社会になるかもしれません。

通信を利用した検索機能のおかげで下調べなしに気ままなドライブ!

学生カーソムリエの湯川さん。特別に座らせていただいたアウディR8の運転席にてヘッドアップディスプレイの角度を調整中。運転者の目線と角度が合わないと、画面がきれいに見えない

[湯川 修平さん(青山学院大学)のレポート]

私も含めて、カーナビを使うときは「目的地は既に決まっているもの」と思う方も多いのではないでしょうか。しかし、今回私たちは朝集合して雑談をしながら突発的に箱根に行こうかと話が出て、完全に行き当たりばったりの旅を決行しました。

当然何も調べていないので、とりあえず箱根周辺まで行けば何かあるだろうということになり、そこへ向かうまでにサイバーナビを初めて体験しました。

まず感じたのはヘッドアップディスプレイ(HUD)から見えるカラー表示の案内の新鮮さ。 基本的にカーナビの地図だと、上からの俯瞰画面でしか見ることができない「ノーマル地図(ビュー)」が主となりますが、HUDでは進行方向を実際の前方視界と照らしあわせて見られるので、曲がる方向や車線の選択が しやすいと感じました。目印認識の機能もありますので、特に入り組んだ交差点では安心できる機能だと思います。

また、何キロ先の交差点を曲がるという表示や音声案内もあるので、視線の移動も最小限に抑えることができます。

夜間走行時のナビ画面。方向指示や距離表示が見やすいと好評だった前方のカメラの映像を組み合わせて道案内をする「ドライバーズビュー」以外にも、通常の俯瞰画面や、斜め上から見下ろせる「スカイビュー」モードもある

箱根周辺に到着した後は「テレビ de み~た」機能を活用。この前テレビで箱根の特集をやっていて、そのときに気になったお店の名前が思い出せない。お店の名前を聞けばおそらくわかるのに・・・という経験がある方も少なくないと思います。この機能はテレビで紹介された周辺スポットを自動で探索してくれるもので、今回私もこれを使ってお店を探し出すことができました。

全体を通してナビの読み込みの速度、HUDの大きさや配置などが気になりましたが、裏を返せば今後更なる改良の余地があるので将来が楽しみです。今回運転させていただいた車両はサイバーナビの他にも音響にこだわっており、少しボリュームを上げると低音から高音まで音割れなく楽しむことができました。デジタルオーディオプレイヤーよりもCDの方がさらに音質が良かったので、是非ともCDで聞くことをオススメします。最初はナビの性能を確かめようと今回の企画に参加したつもりでしたが、ただあらかじめ決められた目的地へ行くだけでなく、何も構えずに音楽を楽しみながらゆったりとドライブすることの楽しさも改めて教えていただいたような気がしました。

初めて先進カーナビの機能を体験し、その進化を実感した学生カーソムリエ。 彼らの活躍は続く!

カロッツェリアホームページはこちら

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樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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