唯一無二の特別な存在!乗れば笑顔になれる新型スマートフォーフォー(Smart for four)試乗レポート(2/3)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:小林岳夫/和田清志/メルセデス・ベンツ日本
入り組んだ路地への侵入も怖いくらいにスイスイ
フォーフォーはベースグレードの「パッション」と上位グレードで装備が充実している「プライム」の2グレード構成となる。試乗したのは「パッション」で、試乗車のような2トーンカラーが目にも鮮やかだ。ポップなんだけど幼くない、そのデザインの落としどころがちょうどいい。ただ、街を走ると思った以上に目立つから、モノトーンでも充分に存在感をアピールできると思う。
全長3495×全幅1665×全高1544mmというボディサイズは、2人乗りのフォーツーよりも740mm長く、そのストレッチ分を室内空間に充てたかたちだ。
乗り込んでみると、前席のヒップポジションが高いので、後席はサイズ以上に狭く感じるかもしれない。ヘッドクリアランスもニークリアランスも必要なだけ用意しました、という感じ。まあ常時4人乗りをするような人はコレを選ばないとは思うけど、あくまでもエマージェンシーサイズと思っていて間違いはないだろう。
最高に楽しい運転で、ついつい回してしまう
さて、発進と停止の際には、飛び出すようなイキのいいフィールがあるのは冒頭に述べたとおりだが、一旦速度に乗れば加減速はすこぶるスムーズに行える。 6速のデュアルクラッチトランスミッションが装備されたのだ。
先代の、変速ショックを感じながらぎっこんばったんとシフトアップしていく感じも決して嫌いではなかったが、こうして進化してみたらやっぱり、加減速はシームレスなほうがストレスがない。1リッター直3エンジンとの相性もなかなかで、ローギアで引っ張りすぎることもなければどんどん高いギアに勝手に入って行ってスカスカした加速感になることもない。街乗りならばちょうどいい塩梅で好感が持てた。
ちなみにモードをスポーツとエコから選べるのだけど、劇的に変わる!という感じじゃないから、私は結局ずっとエコを選んでしまった。
燃費は13km/L後半~14.5km/Lあたりまで。う~ん、1リッターエンジンと考えると、それほどイイとは思えないのは、やっぱりアクセルを踏むのが楽しくて、ついつい回してしまうからなんだろうか。燃費を考えれば悩ましいけど、運転は最高に楽しいって証拠かもしれない。
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