ロールスロイス ファントム シリーズII 海外試乗レポート/川端由美(2/3)

ロールスロイス ファントム シリーズII 海外試乗レポート/川端由美
ロールスロイス 新型「ファントム」シリーズII 「ファントム ドロップヘッド クーペ」 ロールスロイス 新型「ファントム」シリーズII 「ファントム ドロップヘッド クーペ」[北イタリア・コモ湖畔 ヴィラ・デステ] ロールスロイス 新型「ファントム」シリーズII [北イタリア・コモ湖畔] ロールスロイス 新型「ファントム」シリーズIIと、筆者の川端由美さん ロールスロイス 新型「ファントム」シリーズII クーペ(手前)とサルーン ロールスロイス 新型「ファントム」シリーズII 「Phantom(ファントム)」 ロールスロイス 新型「ファントム」シリーズII ラインナップ ロールスロイス 新型「ファントム」シリーズII ファントム・サルーン ロールスロイス 新型「ファントム」シリーズII ボンネットフードのマスコット「スピリット・オブ・エクスタシー」 ロールスロイス 新型「ファントム」シリーズII サイド・エンブレム ロールスロイス 新型「ファントム」シリーズII ドアノブ 画像ギャラリーはこちら

全ては、より滑らかな走りを得るために進化した

ロールスロイス 新型「ファントム」シリーズII 試乗8ロールスロイス 新型「ファントム」シリーズII スイスの街中に佇む「ファントム サルーン」

メカニズムで注目すべきは、8段ATの採用である。460ps/720Nmもの大出力で0−100km/h加速を5.7秒でこなす一方で、燃費は10%も向上して、CO2排出量は385g/kmから347g/kmへと低減された。単なるスペックの向上ではなく、ドライブ・フィールにも大きな変化をもたらしている。多段化しても決してビジーにはならず、むしろ継ぎ目なく滑らかな加速を得た。減速時のショックも、ほとんど感じない。さらに、ステアリング上の「S」ボタンを押すと、シフト・プログラムが変化して大排気量のエンジンらしい加速を味わえる。

今回、最も印象的だったのは足回りの変化だ。リアのマルチリンクサスペンションのスプリングとアンチロールバーを最適化し、フロントのダブルウィッシュボーンのマウントを見直すことにより、より俊敏なフットワークを得た。もちろん、乗り心地は確保しながら、だ。

スイスからフランスへと渡る国境を越えたとたん、「ああ、国が変わったんだなあ」とわかるほどに路面が変わるが、ロールス・ロイスらしい”浮遊感”は変わらない。スイスの山道でも、フランスのB級国道の荒れた路面でも、何事も変わらないかのようにいなしていく。

ロールスロイスにこそ欲しかった!? バードビューモニター

ロールスロイス 新型「ファントム」シリーズII 「ファントム クーペ」今宵の宿はこちら
ロールスロイス 新型「ファントム」シリーズII 8.8インチ大型モニター・バードビューモニターによる駐車支援システムロールスロイス 新型「ファントム」シリーズII 試乗レポート

ドイツとフランスが国境を接するアルザス地方は緑豊かな平地が続く。鮮やかな夕焼けを眺めつつ、500kmほどのマイレージを刻んだところで今夜の宿があるストラスブールに着いた。

この日、国民の休暇を翌日に控えて賑わう市街地をカーナビ任せで走ったら、歩行者天国の規制にはまってUターンを余儀なくされた。しかし、7つのカメラを使って360度のバードビューを表示する機能のおかげで、全長x全幅x全高=5842x1990x1638mmの巨体を誰の助けも借りずに取り回すことができた。

ロールスロイス 新型「ファントム」シリーズII 「ファントム クーペ」 フロントフェンダー内に仕込まれた専用の傘ロールスロイス 新型「ファントム」シリーズII 「ファントム クーペ」 リアヒンジ式のコーチドアがエレガントな乗降を可能にするロールスロイス 新型「ファントム」シリーズII 「ファントム エクステンデット ホイールベース」広大なリアシートロールスロイス 新型「ファントム」シリーズII 「ファントム クーペ」インパネ周りロールスロイス 新型「ファントム」シリーズII イメージスケッチ

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川端 由美
筆者川端 由美

1971年生まれ。大学院 工学専攻 修士課程修了。1995年住友電工にて、カーエレクトロニクスやタイヤの研究にたずさわる。1997年、二玄社『NAVI』編集部に編集記者として転職。2004年からフリーランスの自動車ジャーナリストとなる自動車の新技術と環境問題を中心に取材活動を行なう。エンジニア、女性、自動車ジャーナリストといったハイブリッドな視点でリポートを展開する。国土交通省・独法評価委員会委員、環境省・有識者委員ほか。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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