マツダ MPV 試乗レポート

マツダ MPV 試乗レポート
フロントスタイリング リアスタイリング フロントビュー リアビュー サイドビュー インパネ フロントシート 2列目シート 3列目シート ラゲッジスペース エンジン 画像ギャラリーはこちら

よりアグレッシブに、よりラグジュアリーに

イメージ
フロントスタイリングリアスタイリング

MPVはマルチ・パーパス・ヴィークルの略称だが、日本では今やマツダミニバンの固有名詞として理解されている。今回のMPVは2008年1月に登場したもので、2006年の2月にフルモデルチェンジした3代目のマイナーチェンジ版である。

MPVはマツダの標榜する、“Zoom-Zoom”をアウトラインにしたミニバンであり、ワクワク感を大切にしていることがポイントだ。そのワクワク感とは走りも含めて、居住性、使い勝手などでマツダのミニバンらしさを強く打ち出していることが挙げられる。キーワードは「よりアグレッシブに、よりラグジュアリーに」としており、デザイン、インテリア、そして走りもグレードアップしている。

日本はミニバン天国だが、その中にあってMPVは、スポーティな走りで異彩を放っており、マツダの存在感を常に高めているモデルの一つである。グレード展開は2.3LのNAとターボエンジンの2種をベースとし、駆動方式はFFと4WDが設定されており、さらにグレードは大きく4つに分かれている。

がらりと上質雰囲気を纏ったマイナーチェンジ・デザイン

サイドビュー
インパネフロントシート

エクステリアは基本的にオリジナルのMPVデザインを継承。フロントグリルを中心にかなり変更されており、マイナーチェンジ前よりもかなり質感が上がっている。具体的にはフロントの上下グリル、バンパーの形状変更とクロームのアクセントの追加。また、フォグランプの枠なども追加されたことによって、華やかな雰囲気を纏っている。

リアコンビネーションランプも、レンズ色を赤に統一することで上質感を演出。さらにボディからもメタリック系を中心に9色のうち5色を新色とするなどイメージチェンジが図られている。

インテリアも質感の向上を目的に、シート生地や、シフト/パワーウインドウパネルなどの素材変更、そしてクロームパーツの多用など、基本的なデザインを残しつつも、かなりイメージチェンジを図った内装となっている。

総じてマツダのデザインはシンプルで美しいが、MPVはマイナーチェンジによってさらに華やかな雰囲気を増すことができた。

進化するスポーティ・ミニバン 魅力ある走りは健在

エンジンシフト

さて、MPVは当初よりミニバン以上の走りを実現しており、その実力はミニバンの中でも光を放っている。

ステアリングの応答性は素直で、腰砕け感は少ない。乗員が車内で振り回されないなど、ハンドリングの効きも良好で安心感を得られる。それにはロールがよくチェックされていることが見逃せない。適度にロールさせながらグリップをさせており、そのロールの仕方に不自然なところがない。特にリアサスペンションの取り付け剛性のアップとボディの強化は、直進性や乗り心地にも大きな効果を上げている。

乗り心地は固めだが、段差乗り越しなどで後席の乗員が跳ね上げられるような性質のものではなく、少々ゴロゴロするといった感じに収まっている。腰のある乗り心地は、ロングドライブでは疲労の軽減に役立つだろう。

エンジンは2.3LのMZR型だが、パワー的にはNAでも余裕があり、ターボの必要性はそれほど感じない。このエンジンにはそれだけの低速トルクを有しており、ミニバンにも適応できるということだ。トランスミッションのFFは4速から5速になり、このクラスでの競争力が高まった。ワイドレンジになったことで燃費向上も期待できるギアレシオだ。変速は時として低いギアでショックを伴うこともあるが、概ねスムースだ。ちなみにターボと4WDは6速ATとなっている。

走行性、使い勝手と大きな魅力満載の1台

試乗試乗

装備のグレードアップもある。オプションのスーパーリラックスシートは前後のスライド量が80mm延長され、足元の広がりは俄然余裕になった。また、お得意の2列目が横スライドするカラクリシートは、左側だけでなく右側にも追加されて利便性が高まった。

マイナーチェンジされたMPVは通常のフェースリストにとどまらず、あらゆる面でグレードアップが図られた。これによって、基本的な走行性能の高さに加えて、使い勝手、あるいは所有する満足感など、大きな魅力を持つこととなった。更に、グレード展開が広がり、Lパッケージはサンドベージュ色の本革シートやシートヒーター、パワーゲートなどを装備した仕様が追加されたことも買い得感を高めている。

安全面では、プリクラッシュセーフティやレーダークルーズコントロール、DSCなどのオプションを選択できるので、こちらも是非お勧めの装備だ。購入の際には是非、検討項目に加えてみてはいかがだろうか。

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日下部 保雄
筆者日下部 保雄

大学卒業後、モータージャーナリズムの世界へ入り、自動車専門誌をはじめ各媒体に新車の試乗レポートやコラムを寄稿。最近では、雑誌媒体のほかにFMラジオやインターネット自動車情報サイトでも活躍。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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