ミニ クロスオーバー JCW(John Cooper Works)[プロトタイプ] 海外雪上試乗レポート/九島辰也(1/2)
- 筆者: 九島 辰也
- カメラマン:BMW AG
4番目のボディタイプ「ミニ クロスオーバー」にいよいよ追加されるJCW
ハッチバックをスタートに広がるミニワールド。まったく新しいフレームからつくられたクロスオーバーを含め、ミニのボディタイプは現在5つにまで膨らんだ。そしてエンジンのバリエーションは4つ。すべて1.6リッター 直4を基本形とするが、ターボの有無やブースト圧の加減でバラエティに富んだ味付けを行っている。
で、そのトップエンドに君臨するのがJCW(John Cooper Works[ジョン・クーパー・ワークス])なのはご存知の通り。心臓からボディ、足回りまですべてに手を加えることで、オーバースペックとも思うような世界を築く。もはやこの領域に足を踏み入れたら出ることはできないだろう。
ということで、とうとうクロスオーバーにもJCWが加わることとなった。プロトタイプではあるが、ステアリングを握る機会を得たのでそのインプレッションをお届けしよう。ただし、正式なスペックはまだ発表されてはいない。今回はこれまでと違いミニとしては重量のあるボディだけに、少々慎重になっているようだ。
走ったのはオーストリアのインスブルック。雪上でのテストドライブとなる。
実はまだまだ謎に包まれたまま
写真をご覧いただけるとわかるように、このクルマはプロトタイプのため一部にゼブラシールが貼られる。もちろん、まったくの新型車ではないのでほとんど丸裸ではあるが、ディテールを隠している理由を推測するに、まだ細部のつくりが決定していないからなのかもしれない。よって、ここからの変更も十分ありえると考えていいだろう。バンパーやスポイラーなどはファン心理からして重要なパーツだけに、入念なリサーチが必要となる。
それに、今回はスタッドレスタイヤを装着するためホイールもオリジナルじゃないテンポラリーのテッチンが装着された。20インチのハイパフォーマンスタイヤを割り当てるとなると、ホイールデザインもまだまだじっくりと検討する意味はあるはずだ。もちろん、他のJCWの類に洩れず複数のデザインから選択可能となるであろうが……。
内装もJCWは個性を発揮するであろうが、今回はそこもまだまだベールに包まれる。前列はホールド性の高いバケットタイプが組み込まれるが、サイズからしてこれまでとは違う気がする。
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