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試乗レポート 2012/1/4 13:59

アルテガGT 試乗レポート/岡本幸一郎(3/3)

Text: 岡本 幸一郎 Photo: アルテガ・ジャパン/オートックワン編集部
アルテガGT 試乗レポート/岡本幸一郎

ニュルで鍛えられた「日常で使えるスーパーカー」

アルテガ・ジャパン アルテガGT

日常的に使えるスーパーカーをコンセプトとするアルテガGTは、これほど特別感のあるクルマながら、誰でもとっつきやすいように仕上げられているのも特徴。

アルテガGTは、軽く流すかぎりではいたって普通のクルマだ。やや固さを感じるものの、乗り心地も悪くないし、ステアリングの操舵力も軽い。エンジンも扱いやすく、気難しさはどこにもない。アイドリング+αでは音量も小さく抑えられているので、深夜や早朝の外出や帰宅も気兼ねなくできる。まさに日常的に使えるスーパーカーである。

一方で、内に秘めたポテンシャルはけっして侮れない。エンジンはそれなりに強力なので相応のパフォーマンスは備えているし、それが軽量なボディに積まれているのだから、ひとたび踏み込めば、もちろん「タダ」ではすまない。

V6は低速域からフラットにトルクを発し、野太いサウンドを奏でながら一気に吹け上がり力強く加速する。おまけにミッドシップの為、自分の真後ろからサウンドが聞こえてくる感覚は、それだけで気分を高揚させてくれる。

フットワークも、自分で操っている感覚を味わうには、これぐらいのサイズ感がちょうどいいし、やはり軽いというのは素晴らしいとあらためて痛感させられる。足まわりは前後ダブルウィッシュボーン。フロントに235/35R19、リアに285/30R19というファットなタイヤを履く。

アルテガ・ジャパン アルテガGT

コーナリングは極めてシャープ。

フロントに重量物がなく、慣性マスが車両の中心近くにあって、ドライバーを中心に曲がるという、いかにもミッドシップスポーツカーらしいハンドリング特性だ。クイックなフロントに対し、リアはドッシリと安定している。

そして速度域を上げても、アルテガGTは俊敏な運動性能と高い操縦安定性を損なうことはない。

聞くところでは、アルテガGTはニュルブルクリンクをはじめ欧州各地のサーキットをかなり走り込んで鍛えられたのだという。そうした過程を経て開発されたクルマだから、走りの仕上がりも、やはり相応のレベルに達しているわけだ。

それも2006年にスタートしたメーカーが短期間でここまで仕上げたことに感心させられるし、開発は現在も進行形なので、今後もクルマはどんどん進化していくことが期待できる。

まだ荒削りなところも見受けられなくもないが、磨けば本当に素晴らしいスポーツカーに成長しそうなことを予感させ、そしてそうなるだけの素質もあると感じさせるアルテガGTであった。

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