トヨタ アベンシスワゴン 試乗レポート/松下宏(1/4)
- 筆者: 松下 宏
- カメラマン:オートックワン編集部
欧州車としてのトヨタを味わうことが出来る
トヨタが2011年9月から、3代目アベンシスの輸入を始めることになった。
アベンシスは元はといえば、日本のコロナ/カリーナに対応するヨーロッパ向けのミドルセダン/ワゴンだった。ただ、日本のユーザーニーズとヨーロッパのニーズに違いがあるため、1998年からアベンシスの名前で独立した新しいモデルが販売されるようになった。
基本的にはヨーロッパ専用モデルとして開発されているものの、これまでの初代、2代目モデルもかつては日本へ輸入されていた。
2代目アベンシスは、セダンとワゴンが2003年から日本に輸入されていた。しかし、為替がユーロ高に触れる中で採算が厳しくなり、販売台数も徐々に落ち込んで販売が中止されていた。
そして今回、改めて3代目モデルが輸入・販売されることになったが、今回はセダンは輸入されずステーションワゴンだけの販売となる。
それも、英国工場での日本向けモデルの生産は7月から10月までの4ヶ月間に限定され、日本での販売は9月19日から始められるが月間の販売目標台数は300台とかなり低めに設定されている。現在の円高ユーロ安を反映して、ごく限られた形での輸入・販売である。
これまでのアベンシスも、普通のトヨタ車とは異なるヨーロピアンテイストな走りやパッケージングが一部のユーザーに支持されていた。ミドルクラスから上級車クラスのステーションワゴンがトヨタのラインナップから消滅している今、今回のモデルは改めて注目を集める可能性がある。
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