ランボルギーニ ガヤルド LP550-2 試乗レポート/岡本幸一郎(3/3)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:オートックワン編集部
2WDならではのスポーティなハンドリング
ハンドリングは、4WDに比べるとフロントに駆動系の機構がないぶん軽く、ターンインは軽快で、路面からのインフォメーションも高い。 足まわりは、スプリング、ダンパー、スタビライザー、タイヤが2WD専用に設定されているし、アライメントも、リアのトーインをきつめにすることで、2WD化により若干低下するであろう直進安定性を高めている。
エアロダイナミクスについても、軽くなったフロントを押さえる方向でアンダーフロアの形状が専用に設定されており、たしかにフロントの接地性に不安はなかった。
ESPも2WD専用に設定されており、コーナリング中にちょっと強めに踏むと一瞬横を向きそうな動きを示すが、即座に介入してアシストしてくれる。4WDのほうがいかなるシチュエーションでも速いことには違いなさそうだが、2WDのスポーティテイストもまた捨てがたい魅力がある。
価格も、このクルマとしては「大差ない」といえる差なので、まさに「お好み」で選んでいいだろう。
ところで、現在ガヤルドには、今回の2WDモデルをはじめ、4WDの通常のモデルである「LP560-4」や、オープンバージョンの「LP560-4スパイダー」、同高性能版の「LP570-4スパイダー パフォーマンテ」、軽量化したスポーティバージョン「LP570-4スーパーレジェーラ」などのカタログモデルのほか、イタリア独立150周年を記念して三色旗のカラーをあしらった「LP550-2トリコローレ」や、名前のとおりツートーン塗装とインテリアの与えられた「LP560-4ビコローレ」といった特別仕様車も設定されている。
気軽に購入を検討できる人などそうそういないだろうが、この魅力的なイタリアンスーパースポーツは、もうしばらく現役続行されるらしく、その情報を追っかけるだけでも、けっこう楽しめてしまったりするものだ…。
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