オーテック キューブライダー ハイパフォーマンススペック 試乗レポート／渡辺陽一郎 with 美波千夏(1/3)

エンジンにも手が加えられた、まさしく“ハイパフォーマンススペック”！

大量に生産される市販車は、当然ながら同じクルマを多くの人達が使う。自分と同じクルマを街中で見かける機会も多い。

そこで個性を求めるユーザーはドレスアップを施す。だが、いわゆる汎用パーツを使うと、保証期間が車両本体と異なる場合が多い。ユーザーの使用ミス以外の原因でパーツがはずれたりしても、後付けしたパーツの保証期間が満了していれば、無償の修理は受けられない。

また、後付けしたパーツの破損に伴い、ボディの一部が壊れた時も、保証期間中でありながら有償の修理になってしまう。パーツの装着によって生じた損害になるからだ。

後付けするパーツには選択肢が多く、個性を際立たせることもできる。また、信頼のおける魅力的な商品も多い。いろいろなメリットがあるが、ユーザーの自己責任が重くなることも確かだ。

以上のような不安を解消したいユーザーに適しているのが、オーテックジャパンのライダーシリーズ。

大量に販売されるベースグレードとは異なる特徴を持ちながら、車両の保証期間に変更はない。一般保証は新車として登録されてから3年間、あるいは6万km。どちらかを満了するまでが保証期間となる。

ライダーシリーズは、車両のカタログやウェブサイトにも掲載され、完成車としてディーラーで購入し、車検や整備を受けることが可能だ。ドレスアップされたクルマながら、カタロググレードと同様の扱いになる。個性を持たせつつ、安心して使えることがメリットだ。

そこで人気の高いキューブ（グレードは15X）をベースにしたライダーのハイパフォーマンススペックに試乗した。

「ハイパフォーマンススペック」とは、文字どおり走行性能の向上も図られた仕様のこと。エアロパーツの装着など、内外装をドレスアップしたモデルがライダー。走行性能まで踏み込んでチューニングされたタイプが、ライダー・ハイパフォーマンススペックになる。