ミニクーペ 試乗レポート/九島辰也(1/2)
- 筆者: 九島 辰也
- カメラマン:BMW Japan
ミニラインナップへ新たに加わった2シーターモデル!
ミニの快進撃はいまも続いている。
今回のミニクーペに代表されるように、モーターショーで出品したコンセプトカーを次々商品化しているのが現状だ。
この先ミニクーペのオープントップとなるスピードスターの市販も決まっているし、今年デトロイトで発表されたコンセプトカー、ペースマン(クロスオーバーベースのクーぺ)もそれを匂わせている。
もちろん、その背景には数字的な実績がある。
2010年の販売台数も順調で、トップ3をアメリカ、UK、ドイツが占めている。
この3国で12万2,000台あるというから驚かされる。そして中国とブラジルの急成長。首脳陣としては笑いが止まらない・・・といったところだろう。
そんな中、今回ミニクーペのテストドライブとなった。
会場はオーストリア郊外の小さなサーキット、ワハウリング。そこに1.5kmの特設コースが設けられた。というのも、ミニ側の説明によると試乗車は市販一歩手前のものであった。
ミニの歴史の中にクーペモデルがあるのをご存知だろうか。
クラシックミニのそれを紐解くと、ブロードスピードやユニパワー、マーコス、マイダスなんてモデルが顔を連ねる。マーコスはいわゆるレーシングコンストラクターだったため、当時かなりセンセーショナルであったことは間違いない。
で、そんな過去の経緯を含めこのクルマはデザインされた。
担当したのはエクステリアデザインの責任者マーク・シリング氏。約10年ミニに関わっているドイツ人だ。
そして、ドローイングのまま出来上がったコンセプトカーを2009年のフランクフルトモーターショーで発表した。しかも、ほぼそのままの状態で市販化するというから彼らしい。
やることにまったくブレがないからすごい。
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