オーテック デュアリスクロスライダー 試乗レポート/渡辺陽一郎 with 美波千夏(2/2)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:茂呂幸正
シティ派SUVとしてのデュアリスの持ち味がさらに際立つ
ベース車は、2010年8月のマイナーチェンジでサスペンションの設定を改めた。乗り心地を向上させるべく、少しソフトにしている。
初代のデュアリスは足回りが硬めのセッティングであった。今回のクロスライダーは、その初代デュアリスの乗り味に近づけたから少し硬めには感じるものの、前述のように操舵感と走行安定性のバランスは優れている。スポーティなデュアリスの性格を考えれば、クロスライダーが本流といえそうだ。
タイヤサイズは215/55R18。クロスライダー専用のアルミホイールが装着されていて見栄えが良い。
専用デュアルスポーツマフラーにも注目。ボディの中央から2本出しされ、クルマ好きの目を引きつける。手間の掛かるアレンジを施した。
外観上で最も大きな変更を受けたのはフロントマスク。専用のフロントグリルは、ベース車とはかなり形状が異なる。
日産のエンブレムを排してスッキリと仕上げ、存在感も強い。デュアリスの外観デザインは全体的にシンプルだから、このマスクは視覚的なバランスが良い。
下側に装着されるフロントバンパーも専用デザイン。
メッキモールを装着して質感を高めた。ボディサイドには専用のサイドシルプロテクターが備わり、カラードリヤバンパーも、前述のデュアルスポーツマフラーと同様、専用デザインに仕上げた。
以上のように、クロスライダーにアレンジすることで、シティ派SUVとしてのデュアリスの持ち味がさらに際立っている。外観のドレスアップに加えて、走りの面まで踏み込んだことが一番のセールスポイントだ。
デュアリスに興味を持ったなら、ディーラーでベース車とクロスライダーを乗り比べると良いだろう。購入予算を少し奮発したい気分になると思う。
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