メルセデス・ベンツ Rクラス 試乗レポート/岡本幸一郎(2/4)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:オートックワン編集部
大幅に向上したインテリアの質感と装備、グレードは「R350 4MATIC」のみ!
インテリアでは、シート形状や内装トリムの素材、そしてカラーリングが見直されたことで、質感が大幅に向上。
従来もそれなりに高級感はあったものの、もう少しプラスアルファが備わっていてもいいのではと当時は思ったものだが、今まさにRクラスはそれらを踏まえた形でのリニューアルを行い、登場したわけだ。
装備についてはETC車載器が標準装備となり、また「スポーツスタイリングパッケージ」や、盗難防止警報システムなどのオプション装備の充実が図られた。
一方、走りに関する変更は、とくにアナウンスされていない。
とにかく、しばらく触れていなかったRクラスがずいぶん立派になったことに驚かされた次第である。
そして、グレードは「R350 4MATIC」のみに絞られた。これまでは、上位グレードとして「R550(当初はR500) 4MATIC」や、一時はAMGモデルもラインアップされていたのだが、合理的な判断がなされたといえる。これにより、もともと右ハンドルのみだったR350が残った(従来は上級モデルが左ハンドルのみ)ため、Rクラスは必然的に右ハンドルのみの設定となったのだ。
さらに、メルセデスの右ハンドル車というと、左足の置き場が狭いとか、スネがセンタートンネルに当たるといった印象があるだが、大柄なRクラスではそうした不具合はない。
ただし、運転席と助手席の間にある大きなセンターコンソールに、近年のメルセデス車には装備されるCOMANDシステムがないのだ。
ただし、これに関しては設計年次を考えるとやむをえないところかもしれない。
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