日産 リーフ 試乗レポート(2/4)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:オートックワン編集部
この点を踏まえると、Dレンジは機敏に反応しすぎる。
アクセルの踏み量に対して速度の上昇が大きく、アクセルペダルを閉じた時の回生ブレーキは弱い。リーフは減速時にはモーターを発電機として使い、減速エネルギーを電気に変換してバッテリーに蓄えるが、Dレンジではこの機能をあまり発揮できない。
エコドライブを主体にすれば、Dレンジは「パワーモード(スポーツモード)」と考えるべきだ。そこで丸型のATレバーを操作してエコモードを選ぶと、アクセルを閉じた時に強めの回生が働く。ガソリンエンジン車のATでいえば、Sレンジでエンジンブレーキを強めに利かせている感覚。
インジケーターの表示を見ても、積極的に回生が行われ、バッテリーへの充電量を増やしていることが分かる。
エコモードではアクセル操作に対するモーターの反応が鈍く感じるが、実際にはパワーの増加を穏やかにしただけ。ペダルでモーターの出力を調節する時の正確性は変わらず、細かな速度管理は、むしろDレンジより行いやすい。
エコモードで走るのが本来の使い方だ。
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