スマート フォーツー mhd・ed 試乗レポート(2/3)
- 筆者: 清水 草一
- カメラマン:原田淳
細かいことは関係なくスマート・フォーツーはものすごく楽しい!
まずガソリン車のスマート・フォーツー。試乗したのは「マイクロハイブリッドドライブ」だ。
このマイクロハイブリッドって何?超小型ハイブリッドカーってこと?と思ったら大間違いで、実はこれ、単なるアイドリングストップ機能付きのことなんよ。それがなんでマイクロハイブリッド!?
不思議だが、ヨーロッパじゃハイブリッドカーは日本みたいにポピュラーじゃないので、信号待ちで自動的にエンジンが止まるだけで、「まるでハイブリッドじゃん!」と思ったのかもしれんです。
正直、我々日本人はアイドリングストップ程度じゃ、もはや感動も感心もしませんが、それでもアイドリングストップは、市街地燃費を1割上げるというのが定説。
それにこのマイクロハイブリッドの場合、ブレーキを踏んで時速8キロ以下になった時点で、自動的にエンジンが止まるのがエライ。
フツーのアイドリングストップだと、停止してしかもブレーキをちょいと強めに踏まないとエンジンが止まらなかったりして、意外と気を使ったりするからさ。 一方では、始動のたんびにあの安っぽいセルモーターの音がするのはちょっと・・・とも思うが、始動そのものはスムーズです。
スマートはコツコツ頑張ってます!
今回のマイチェンでは、ボディカラーの追加や内装の微変更、それと燃費もアップ(日本の10・15モードで23km/Lから23.5km/Lにちょっと向上)。燃費向上は「エンジンマネジメントの最適化とさまざまな改善による」ってことで、まぁこの程度のアップなんざ体感できるわけもないんだけど、とにかくスマートはコツコツ頑張ってるということで。
しかし、そんな細かいこととは関係なく、このクルマはものすごく楽しい!
エンジンは3気筒1000ccの71馬力。基本的に遅いです。そしてミッションは5速セミAT。コンピュータが自動的に変速してくれるマニュアル車ですな。
けっこう一生懸命走らないと、周囲の流れに乗れない。で、そうやって一生懸命走ると、ホイールベースが超短いだけに、動きがすごくクイックかつダイレクトで、これがとても楽しい!
セミATも、出た頃よりは変速が素早くなったけど、それでもまだ「よっこいしょ」って感じは少しあるので、余計ドライバーはスポーツの気分で頑張らねばイカン。坂道上る時は自分の足で漕いでる気分だよ(気分だけで実際には漕げません)!これがいいんだよね~。
相変わらずスマート・フォーツーは、運転するのが好きでたまらないクルマ変態に、超オススメのクルマです。
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