レクサス CT200h プロトタイプ 試乗レポート/森口将之(1/2)
- 筆者: 森口 将之
- カメラマン:オートックワン編集部
発売前のレクサス コンパクトハッチHVのCT200hを試乗!
今年春のジュネーブ・ショーで初公開された最小のレクサスCT200hが、2011年初頭に発売される予定だ。それを前に、富士スピードウェイの外周路という限られたステージながら、プロトタイプに試乗することができた。
CT200hの成り立ちを簡単にいえば、シャシーはオーリス/ブレイド、パワートレインはプリウスをベースとし、オリジナルの5ドアボディを組み合わせたものだ。つまり前輪駆動のハイブリッド専用車となる。
4320×1765×1430㎜と、HS250hより380㎜短く、20㎜狭く、75㎜低いボディは、シャープかつクリーンで、むしろ後輪駆動のISシリーズに近い。低いルーフやシャープなフロントマスクのおかげで、見るからに走りそうな印象だ。サイドウインドーがISに近い造形であることも、その印象を盛り上げる。
このクラスのハッチバックとしてはルーフは長めで、スポーツワゴン的なプロポーションを持っているのだが、サイドまで回り込んだリアウインドーは、後半部の重さを感じさせない。巧妙なデザインである。
インテリアも外観同様シャープでクリーン。直線と平面を基調とした造形からは、和の匂いも感じる。運転席に腰を下ろして驚いたのは、着座位置の低さだ。ステアリングコラムも寝ていて、後輪駆動のスポーツセダンを思わせる。シートは着座感はやさしく、サポートはほどよくタイトと、絶妙な仕上がりだった。
リアシートは座面が平板、背もたれが直角に近く、足元はヒーターのダクトが気になるなど、くつろぎ度はいまひとつ。でもクッションの厚みはあるし、長いルーフのおかげでヘッドクリアランスに不満はない。身長170㎝の自分が座ると、ひざの前には約10cmの余裕が残った。
ハイブリッド用バッテリーを格納するために、ラゲッジスペースは浅めだが、床下には深さ15cmぐらいの収納スペースがある。それ以上に印象的だったのは、カチッとロックするフロア、アルミを用いたトノカバーの巻き取りケースなどの上質な作りだ。さすがプレミアムブランドである。
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