三菱パジェロディーゼル 2011年モデル 試乗レポート(4/4)
- 筆者:
- カメラマン:オートックワン編集部
車体は重いが実にコントローラブルで面白い
低回転域の優れたコントロール性に加え、快適性能も向上している。
車内にいる限り、走行中は静かだ。また、加速して高回転まで引っ張ったときでもエンジン音が急激に高まらない。尖った音と振動もうまく抑え込んでいる。
冴えたフットワークと優れたコントロール性も特筆できるところだ。重いディーゼルエンジンを積んでいるが、アンダーステアに手を焼くことがなく、気持ちよく狙った方向にクルマの鼻先が向いた。スタビリティ能力とトラクション性能も超のつく一級だ。実にコントローラブルで、意のままの走りを存分に愉しませてくれる。
モータースポーツで鍛えられた足に加え、ロードクリアランスもたっぷりと取られているから、山の斜面が崩れて道を成さないガレ場のようなラフロードに乗り入れても絶大な安心感があった。
乗用車ベースのクロスオーバーSUVとは一線を画すクロスカントリー性能は大きな魅力だ。4Hモードでもほとんどのステージを難なく走り切る実力を見せてくれた。
4Lモードなら、道なき道や大きなギャップも無理なく踏破できる。しなやかな乗り心地も美点のひとつと言えるだろう。パジェロのチャームポイントであるタフな走破性能に、一級の環境性能をプラスして魅力を広げたのが最新のパジェロだ。
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