日産 ジューク 試乗レポート/小沢コージ(1/3)
- 筆者: 小沢 コージ
- カメラマン:原田淳/オートックワン編集部
ジュークはもしや「世界の19歳の青少年たち」向け?
「ジューク」。その名前を聞いた時、私は当初バンドの「19」を思い出した。
ハタチでもない、18歳でもない、ちょうどその中間のつかみ所のない人生の蒼い時。本当は、アメリカンフットボールなどでのフェイントを指すが、あながち「19」も外れてないなと思った。
なぜなら開発コンセプトは「ボーン・オリジナル(生まれながらのオリジナル)」。今までにない新しいものをという、これまたつかみ所のないもので、最近の日本では珍しく感じるが、世界的にみれば別に無くもない存在。
例えば「シトロエンDS3」「プジョー 3008」なんかも似たようなクロスオーバーで、いわゆる開発者主導の超“マーケットアウト”商品なのである。
とはいえ敢えてジャンルを指定するならば、シティ派コンパクトSUVになるのだろうか。
具体的には、コンパクトスポーツカーの俊敏さとSUVの力強さを組み合わせたクロスオーバーで、全長×全幅×全高は「4,135×1,765×1,565mm」となんとも絶妙。
都内で使うのも便利だし、それでいて適度な押し出し感もある。駆動方式もまずはFFのみと割り切っており、エンジンも「1.5リッター直4」の1本。
後に1.6リッター直4ターボ搭載の4WDモデルが追加される予定だが、やはりメインはFF。お値段も約169万円(税込)からとホントにお手軽で、まさに「世界の19歳の青少年」のために作られたようなクルマだからだ。
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