BMW 7シリーズ 海外試乗レポート(3/4)
- 筆者: 河村 康彦
- カメラマン:BMW Japan
搭載されるエンジンは8気筒と6気筒
ドイツで開催された国際試乗会でテストドライブが出来たのは、ロングボディに4.4リッターのツインターボ付きエンジンを搭載した『750Li』。さらに、テスト車は“インテグラル・アクティブステアリング”と呼ぶ4WSシステムやマッサージ機能付きのリアシート、インターネット・コネクション機能や車線変更ワーニング(ドアミラー死角内の接近車両を警告)など、多数のオプション・アイテムを装着した個体だった。
BMWではこの先の12気筒エンジンの搭載も否定はしないが、今回の750Liに積まれた「8気筒ながら12気筒に匹敵するスムーズさとパワフルさ」を標榜するパワーユニットは、確かにそうしたフレーズを納得させてくれる強力かつ滑らかな加速感を堪能させてくれる。
アルミルーフやアルミドアなどで軽量化を図ったとはいえ、2トンに達しようという重量級ぶりを忘れさせてくれる軽快さで、全長5.2mを超える巨体はたちまち3桁スピードの世界へと誘われる。19インチのランフラット・タイヤを履くことを考えれば乗り味も望外の滑らかさだが、時にブルブルとした振動の残り感と低周波ドラミングノイズが耳についたのは、ロングボディが不利に働いた可能性もある。
ちなみに、ロングボディの場合のリア・サスペンションにはエアスプリングが採用され、かかる荷重にかかわらず一定の姿勢が保たれる事になる。
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