BMW X1 海外試乗レポート/日下部保雄(1/2)
- 筆者: 日下部 保雄
- カメラマン:BMW Japan
立体駐車場に入り気軽に乗れるSUV、BMW X1
BMW Xシリーズは、ドライビングの面白さを最重視するBMWが作ったSUVシリーズで、X5を初めとして、X3、X6と3つのラインナップを揃えている。
そのXシリーズのエントリーモデルとなるのがX1で、すでにフランクフルトで発表されているが、いよいよ来春にも日本に登場する。
エントリーモデルと言っても、3シリーズをベースにしているため、それほど小さいわけではない。全長は4,454mmあり、全幅も5ナンバーサイズを超える1,798㎜と殆ど1.8mに近い。だが、全高は1,545mmに抑えられていることから立体駐車場に入るサイズで、これまではXシリーズに乗りたくても乗れなかったユーザーも所有することが出来るのは朗報だ。
エンジンのラインナップは、ガソリンエンジンは2機種でディーゼルエンジンは3機種。日本に導入されるのはこのガソリンエンジンの2機種と推察され、豊富な種類をそろえるディーゼルエンジンは欧州中心となって、日本に導入する予定はない。
デザインはX3のサイズダウンに留まらず、最新のBMWトレンドが至るところにちりばめられている。
X3は、サイドステップを持つなど意外と大きかったのに対して、X1はもっと気楽に乗れる。ハンドルを握ったサイズ感は丁度よく、3シリーズサルーンに乗っているような使いやすさと心地良さがX1の持ち味で、サルーンのアイポイントをちょっと高くしたイメージ。
後席のレッグルームも比較的広く、平均的な日本人なら余裕の居住空間を待つ。インテリアも豪華ではないが、シンプルでBMWらしく清潔感がある。ラゲッジルームも広く、後席を使った場合には420L。後席を倒すと1,350Lまで容積が広がり、かなり大きな荷物も収納できる。
さらに、ラゲッジルーム開口部の左右幅が広げられているので、X3に装備されるガラスハッチはX1では用意されないが、使い勝手は結構良い。浅い床下収納も、意外と収納には便利に出来ている。
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