テスラ ロードスター 試乗レポート(4/4)

  • 筆者: 松田 秀士
  • カメラマン:オートックワン編集部
テスラ ロードスター 試乗レポート
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背中を蹴飛ばされるような強烈な加速感

テスラ ロードスター
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ギヤのセレクトはD(ドライブ)とN(ニュートラル)そしてR(リバース)の3種類しかなく、いたってシンプルだ。ブレーキを踏みDレンジをセレクトしペダルから足を離すとスルスルっとATのクリープ現象に似た感じで動き出した。さらにアクセルを踏み込んでの出始めも、とてもスムース。

電気モーターは0rpmから最大トルクを出せるという特性があり、この出だしのコントロールが難しい。テスラのように強力なモーターを搭載したEVでは、車庫入れの際などの些細なコントロールが難しいのではないかと予想していたのだが、全くそんなことはなかった。

0→100km/h加速が3.9秒と聞きその加速感に興味津々。発進加速でフルスロットルにしてみる。リアが沈み込みフロントがまるで2輪車でウィリーをさせたときのように持ち上がり(実際にウィリーはしませんよ)、もの凄い力強さで突進し始めた。このとき、まるでジェット機のようなキューン!という音が後方から発生する。

EVは静かというのがこれまでの私の経験値だが、テスラはちょっと勝手が違う。うるさいということはないが、なかなか迫力のある走行音だ。そして、フロントを持ち上げる強烈な加速は、走行中40km/hからフルスロットルにしたときも80km/hから全開にしたときも、まるで初速に関係なく同じような感覚で背中を蹴飛ばすのだ。テスラ恐るべし。

このクルマは本当に速い!興味深いのは、走行中アクセルを離したときに発生するガソリン車のエンジンブレーキのような回生ブレーキ。回生ブレーキとは、それまで駆動させていたモーターを逆に発電させてエネルギーを回収する仕組み。

プリウスなどのハイブリッド車の燃費が良いのも、この回生ブレーキで発生させた電力をバッテリーに貯めて有効活用できるからだ。テスラも同じように回生利用させているのだが、回生ブレーキの減速感がかなり強力なのだ。そのせいか一定速で走行するときはある程度アクセルを踏み込んでいなくてはならず、その踏みシロがガソリン車よりもやや大きい感覚がある。

特に、アクセルのONとOFFとの境目がはっきりとしているので、右足をラフに動かすと加減速を繰り返す。だから、ちょっと右足がくたびれやすい。

ただし、テスラにはオートクルーズが装備されている。優しくもハードにも走れる。EVでも十分にスポーツが楽しめることがわかり、新しい発見だらけの試乗だった。

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松田 秀士
筆者松田 秀士

1954年高知県生まれ。僧侶の資格を持ち、サラリーマン、芸能人の付き人を経て、28歳でレースデビュー。92年には、デイトナ24時間&ル・マン24時間レースに出場。94年、インディ500マイルレースに日本人2人目のドライバーとして初参戦。2年目の95年には完走を果たし、翌年、当時日本人最高位完走という成績を残した。同じ頃から東京中日スポーツ新聞等で自動車評論活動を開始。現在も執筆活動の傍ら、レーシングドライバーとしても活躍中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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