スバル レガシィ ツーリングワゴン 試乗レポート(2/4)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:小平 寛
キャビンは予想以上の出来栄え
まず、乗り込むときの印象からして、これまでとだいぶ異なる。サッシュ付きドアとなったおかげでドア開口面積が大きくなり、乗降しやすくなった。
それは前席でももちろんだが、後席でより大きな恩恵にあずかれる。ドアを閉めた瞬間には、いかにもボディ剛性の高そうな引き締まった音が響く。
ドライビングポジションはややアップライトになり、ヒップポイントが上がったことで、ツーリングワゴンでも従来のアウトバックに座ったような感覚となる。見晴らしがよく、広いガラスウインドウから開けた視界を得られる。
後席では、タンデムディスタンス(前後乗員の距離)が68mm拡大され 、さらに前席の背もたれが薄くなったことが、そのままニースペースの拡大に直結している。座面などシートのサイズもたっぷりとしたものとなっているし、頭まわりの微妙な圧迫感もなくなった。
ボディの拡大は、期待どおり居住性におけるあらゆる要素でいい方向に作用している。それも、伝えられた数値の上がり幅以上に広くなったように感じられた。
広く使いやすいラゲッジスペースも、レガシィのよき伝統だが、新型も期待どおり。アンダーボックスの容量も大きく、いっそう使いやすくなっている。
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