トヨタ クラウンマジェスタ 試乗レポート(3/4)

トヨタ クラウンマジェスタ 試乗レポート
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その心地よい静粛性に酔いしれて

V8 4.6Lエンジン

そんな新型マジェスタが搭載する心臓は、全てV型の8気筒エンジン。後輪駆動モデルには最高347psを発する4.6Lユニットが8速ATとの組み合わせで積まれ、4WDモデルには同じく280psを発する4.3Lユニットが6速ATとの組み合わせで搭載される。

テストドライブを行ったのは後輪駆動のGタイプ「Fパッケージ」車と、Aタイプ「Lパッケージ」車の2種。前者はシリーズの頂点に位置するモデル。後者はベーシック・グレードにアクティブ・ステアリングや専用アルミホイールなどを装着し、シリーズ中ではスポーティな位置づけが与えられた仕様だ。

いずれのモデルでもまず走り出した瞬間に驚かされるのは、その圧倒的なまでの静粛性の高さだ。「心地良いサウンドの演出というよりは、まずは音消しを徹底する事を考えた」という開発の姿勢には、異論があるという人もいるかも知れない。

例えばヨーロッパでは、こうしたサルーンでも乗る人に走りのダイナミズムを実感させるべく、不快な『ノイズ』は消し去りつつ「走り」を高揚させる『サウンド』は敢えて残すといった手法を採る方が一般的だ。しかし、マジェスタが「日本のための高級サルーン」を狙ったモデルであるのを踏まえれば、何らかのサウンドを聞かせるよりもまずはとことん高い静粛性を追求した方がより多くのユーザーの支持を得る事が出来る可能性は理解が出来る。

実はこのモデルが積む4.6Lエンジンは、5,000rpm以上ではなかなかたくましい「咆哮」を聞かせてくれる。が、実際にユーザーへと届けられたマジェスタの恐らく9割以上の個体は、そうした回転域は生涯使われる事はないのではなかろうか。「この心臓を使ったラグジュアリー・クーペでも開発されれば、また新たな魅力がアピール出来そうなのに・・・」とちょっと残念な気持ちになるのは、そんな実力を知った瞬間でもある。

オプティトロンメーター235/50R17 5本スポークタイプ走行ファイングラフィックメーター235/50R17 7本スポークタイプ

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河村 康彦
筆者河村 康彦

1960年東京生まれ。工学院大学機械工学科卒。モーターファン(三栄書房)の編集者を経て、1985年よりフリーランスのモータージャーナリストとして活動を開始し、現在に至る。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員、ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー選考委員、インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー選考委員 などを歴任。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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