BMW Z4 海外試乗レポート(3/4)

BMW Z4 海外試乗レポート
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どんなシーンにも適応する3つの走行モード

フロントスタイリング

一見すると現行Z4と同じように見えるが、ロングノーズ・ショートデッキが強調されており、トラッドでエモーショナルな面で構成される新Z4はすぐに現行モデルと大きく違うことに気付く。ただスタイルはやはりオープンのほうがピッタリくる。デタッチャブルトップを上げるとキャビンがかなり後方にあることが鮮明になり、バランス的にはオープンのほうが好ましい。

囲まれ感の強いコックピットに乗り込み、そしてもちろんスイッチ一つで簡単に収納できるトップをしまい、Z4を乗り出す。直6エンジンを収めたノーズはかなり長く、自分がかなり後方に座っていることが分かる。着座姿勢が低いこともあって、直前視界はそれほど良くはないが、狭いところを抜けても大きさは感じるが、それほど走りにくいことはなかった。

サイズは現行よりも一回り大きく、全長では140mm長い4,239mm、全幅は10mm広い1,790mmだ。この数字でも分かるように伸びやかなスタイルになっている。ホイールベースは2,496mmで、2,495mmの現行型とほとんど変わりはない。

驚いたのはBS製のランフラットタイヤ、F:225/35R19 R:255/30R19の乗り心地が驚くほど良かったことだ。ランフラットでしかも超扁平タイヤから想像される硬さを殆ど感じない。超扁平とランフラットは相性が良いとはいえ、技術の進化を早くも感じた次第。ロードノイズも意外と小さい。

イメージ

走行モードは3段階で選択できる。ノーマルとスポーツ、それにスポーツ+である。通常はノーマルで十分。このモードではステアリング操舵力が軽く、すべてがしなやかになる。BMWの油圧パワーステアリングの操作感はすっきりしていることで他メーカーからも一目置かれていたが、電動となってからはイマイチだった。それがニューZ4ではかなり改善され、すっきりとした保舵感が戻ってきた。ロック・トゥ・ロックは3回転弱だ。

日常的なドライブならノーマルで十分なハンドリングと乗り心地を楽しめる。もしワインディングロードに差し掛かったら、スポーツモードにするとダンパーの減衰力が上がり、アクセルのレスポンスとハンドルの操舵力も上がる。クイックな運動性能を求めるならこのモードを選択するとワインディングを飛ばすには丁度よい按配の力加減で走れる。アクセルレスポンスも上がり、操舵力も重くなるので、ドライバーの力が入ってくるスポーツ走行では丁度よいのだ。

ハンドリングも若干応答性が上がり、ロールの押さえ込みが上手になる。もっとガンガン走るような場面ではスポーツ+にすると更に変速が早くなると同時に各ギアの守備範囲が異なるのでよりクイックになった感がある。サスペンションも硬くなるので、突き上げは若干強くなるが、これでも乗り心地は悪くならない。この場合はスタビリティ・コントロールが無効化されるので、十分に注意してドライブしたほうがいい。

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日下部 保雄
筆者日下部 保雄

大学卒業後、モータージャーナリズムの世界へ入り、自動車専門誌をはじめ各媒体に新車の試乗レポートやコラムを寄稿。最近では、雑誌媒体のほかにFMラジオやインターネット自動車情報サイトでも活躍。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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