素性がイイからカスタマイズも活きる!/TRD プリウス/ヴェルファイア試乗レポート(1/4)
- 筆者: 山本 シンヤ
- カメラマン:小林岳夫
レーシングカーの開発とトヨタ車用のカスタマイズパーツの開発を行なうTRD
トヨタの100%子会社である「トヨタテクノクラフト」の一部門であるTRD(Toyota Racing Development)は、レーシングカーの開発と共に、そのレースで培った技術を生かしたトヨタ車用のチューニング/カスタマイズパーツの開発/販売を行なっているブランドである。
TRDのアフターパーツは、トヨタワークスのメリットを活かし、新車開発と並行して開発が行なわれる。実走テストやモータースポーツで培われた解析技術を用いて設計されるパーツ類は、性能向上だけでなく品質や耐久性に至るまで考慮されており、その完成度は純正オプションと変わらない。
フロントスポイラーはスーパーGT参戦車両と同じデザイン
そんなTRDの最新作が、新型プリウス用のアイテムである。
新型プリウスはトヨタのクルマ作りの構造改革「TNGA」を初搭載。燃費が良いだけでなく、走る/曲がる/止まると言ったクルマの基本性能向上を目指してゼロから開発されたモデルだ。
その走りは「進化」ではなく「革新」と言ってもいい。多くの人が「新型のプリウスはよくなったね!!」と実感できるモデルに仕上がっている。
プリウス用のTRDパーツは「Hybrid Sports of Next Generation」をキーワードに開発された。
アグレッシブなデザインのエアロパーツは、CFD解析を応用することで、ドレスアップ効果のみならず、操安性にも寄与する機能部品としての役割を担っている。
フロントスポイラー(スーパーGTに参戦するトヨタプリウスapr GTと同デザイン)はダウンフォース向上、サイドスカート/リアバンパースポイラーは直進安定性向上。リアスポイラー(ノーマルより35mm延長)は整流効果によりドラッグ(空気抵抗)を増加させずにダウンフォースを発生させる。
新たなボディコントロールアイテム「モーションコントロールビーム(MCB)」
これらのアイテムは単品でも装着可能だが、セット装着をお勧めしたい。
機能部品はJTCCマシンのホイールを彷彿とさせる18インチのエアロデザインホイール「TF8」や、人間の感覚に忠実なハンドリングを目指し、高い運動性能とノーマル並みの快適性を備えた「サスペンションセット」に加え、新たなボディコントロールアイテム「モーションコントロールビーム(MCB)」を設定。
タワーバーやブレースのようなリジットではなく、内部に皿バネによる反力と摩擦機構による減素力を組み合わせたもので、ボディの変位を抑えながら振動を抑えることで、運動性能と快適性両方に効果があるそうだ。
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