フランスが教えてくれた、クルマとワタシのもっとカジュアルな付き合い方/新型 DS3・DS3カブリオ 試乗レポート(1/4)
- 筆者: 藤島 知子
- カメラマン:茂呂幸正
攻めのスタンスと、肩肘張らない潔さ
2010年に発売を開始して以来、DSシリーズきっての人気モデルとなった『DS3』。
発売当初は仏・シトロエンのエンブレムである“ダブルシェブロン”のバッヂを配し、シトロエンのベーシックなラインのコンパクトカーである『C3』とは一線を画す、類い希な個性を放つ派生モデルとしてコダワリ層の心を捉えてきた。
旧型DS3ユーザー自らが語るその魅力
実はかく言う私もDS3がもつ世界観に魅せられてしまったひとり。
ハッチバックモデルを所有していたが、“シャークフィン”と呼ばれるボディサイドのアイコニックなデザイン、宙に浮いたように見えるフローティングルーフはボディカラーとの組み合わせがじつに多彩で、自分と同じパターンのクルマに出くわすことが殆どなかった。ルーフステッカーのコーディネートはハッとさせられるほど斬新なもので、毎日眺めても飽きることがない。
動物のお尻を思わせる丸みを帯びた優しいフォルムは、前後席の充分な居住空間と運転席からの見やすい視界をバランスさせたもの。個性的である一方で、デザインコンシャスになりすぎずに機能性を両立させていることが工業製品のデザインとして高い次元にあることを実感させてくれた。
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