ミニバン専用タイヤの老舗ブランド「トーヨータイヤ トランパス」に加わったニューモデル「 ML(エムエル)」を徹底試乗(4/4)
- 筆者: 五味 康隆
- カメラマン:TOYO TIRES
グリップの良さだけじゃない! 扱いやすさこそトランパス MLの魅力
さてTRANPATH MLの真骨頂との言える最大の魅力が、グリップ力に加えて、グリップ感が素直なこと。
より正確に言えば、ただグリップするのではなく、扱いやすさを備えているのが魅力だ。これはドライもウェットも共通して言える。
ヴォクシーでmpZとMLを乗り比べても、ステップワゴンで同社エコタイヤの「NANOENERGY 3PLUS(ナノエナジースリープラス)」とMLを乗り比べても、いずれも圧倒的にハンドルからの手応えがある。
感覚としては、太さが205のタイヤなら215を履いている感覚と言えば伝わるだろうか。グリップ力がワンランク上がった印象がある。これにより絶えず安心感があるし、手応えがあるのでハンドルを切り過ぎないのが良い。
トランパス ML、その完成度に驚かされた
最後に、正直このタイヤの完成度には驚かされた。嫌なところを強いて挙げるとするなら、グラつきを抑えるためにスーパーハイターンナップ構造というサイドウォールというタイヤサイド部の補強を施しているが、その分だけ若干硬さを感じる時がある程度。サイズが合うなら、注目しておいて損をしないタイヤだ。
ちなみにこれまでのレポートを読んで、NANOENERGY 3PLUSがダメダメタイヤだと受け取った方へ。高負荷をタイヤに自然と与えるミニバンとの相性が、MLのほうがとても良く、NANOENERGY 3PLUSはほどほどだった、というだけのことなので念のため。今セダンやコンパクトモデルでNANOENERGY 3PLUSを履かれている方も、不安に思う必要はないので安心してほしい。
[レポート:五味康隆]
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