立ち位置を変えず進化を続けてきたポルシェ 911にタルガトップを備えた「911 タルガ4GTS」試乗レポート(2/3)
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- 筆者: 渡辺 陽一郎
自然吸気エンジンの911
新しい潮流は、911の中でも生まれている。ベーシックモデルに位置付けられる「911カレラ」にターボが装着されたことだ。
従来型カレラのエンジンは水平対向6気筒の3.4リッターだったが、新型の2016年モデルは3リッターのツインターボになる。ターボの装着で最高出力は20馬力高い370馬力に達し、JC08モード燃費も従来の10km/Lに対して今は12.8km/Lとなった(7速PDK)。ポルシェターボは1970年代の中盤から用意されているが、2016年モデルからは、いわゆるベースエンジンに採用されている。
水平対向6気筒の3リッターだから、いわゆるダウンサイジングターボとは少し異なるが、ポルシェも排気量を小さくする方向に進んでいる。
となればターボを装着しない自然吸気エンジンの911は、今後バリエーションを縮小するだろう。このような惜しむ気持ちもあって、試乗車には自然吸気の『911タルガ 4GTS』を選んだ。
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