初のインド製SUZUKI車は甘口?それとも辛口!?/「スズキ バレーノ」速攻試乗レポート(3/5)

  • 筆者: 渡辺 陽一郎
  • カメラマン:小林岳夫・オートックワン編集部
初のインド製SUZUKI車は甘口?それとも辛口!?/「スズキ バレーノ」速攻試乗レポート
SUZUKI BALENO(スズキ バレーノ)[マルチ・スズキ・インディア社 マネサール工場製] 試乗レポート/渡辺陽一郎 SUZUKI BALENO(スズキ バレーノ)[マルチ・スズキ・インディア社 マネサール工場製] 試乗レポート/渡辺陽一郎 SUZUKI BALENO(スズキ バレーノ)[マルチ・スズキ・インディア社 マネサール工場製] 試乗レポート/渡辺陽一郎 SUZUKI BALENO(スズキ バレーノ)[マルチ・スズキ・インディア社 マネサール工場製] 試乗レポート/渡辺陽一郎 SUZUKI BALENO(スズキ バレーノ)[マルチ・スズキ・インディア社 マネサール工場製] 試乗レポート/渡辺陽一郎 SUZUKI BALENO(スズキ バレーノ)[マルチ・スズキ・インディア社 マネサール工場製] 試乗レポート/渡辺陽一郎 SUZUKI BALENO(スズキ バレーノ)[マルチ・スズキ・インディア社 マネサール工場製] 試乗レポート/渡辺陽一郎 SUZUKI BALENO(スズキ バレーノ)[マルチ・スズキ・インディア社 マネサール工場製] 試乗レポート/渡辺陽一郎 SUZUKI BALENO(スズキ バレーノ)[マルチ・スズキ・インディア社 マネサール工場製] 試乗レポート/渡辺陽一郎 SUZUKI BALENO(スズキ バレーノ)[マルチ・スズキ・インディア社 マネサール工場製] 試乗レポート/渡辺陽一郎 SUZUKI BALENO(スズキ バレーノ)[マルチ・スズキ・インディア社 マネサール工場製] 試乗レポート/渡辺陽一郎 画像ギャラリーはこちら

ぎらぎらしたクルマが多い中ではかえって目立つ!?柔和なお顔

SUZUKI BALENO(スズキ バレーノ)[マルチ・スズキ・インディア社 マネサール工場製] 試乗レポート/渡辺陽一郎SUZUKI BALENO(スズキ バレーノ)[マルチ・スズキ・インディア社 マネサール工場製] 試乗レポート/渡辺陽一郎

以上のようにバレーノは、日本の販売規模は小さいが、メカニズムは欧州車の標準に合わせて進化させた。典型的な海外戦略車である。

このバレーノの特徴を視覚的に訴えているのが、外観のデザインだろう。フロントマスクは日本車を見慣れていると間延びした印象だが、敢えてバランスを崩して適度に柔和な印象を持たせた。今のトレンドとなる、口を大きく開いて噛み付くような怒り顔にはしていない。

全幅が1745mmと少しワイドだから、ボディパネルには緩やかなボリュームがあり、サイドウインドーの下端を斜め後方に向けて持ち上げた。後方視界の確保では不利な形状で、リアゲートを開いた時の下端の位置も高い。荷物の収納性も良好とはいえないが、後ろ姿に塊感があってスポーティな雰囲気は演出されている。

ベーシックな「XG」グレードにも上級仕様が欲しい

SUZUKI BALENO(スズキ バレーノ)[マルチ・スズキ・インディア社 マネサール工場製] 試乗レポート/渡辺陽一郎SUZUKI BALENO(スズキ バレーノ)[マルチ・スズキ・インディア社 マネサール工場製] 試乗レポート/渡辺陽一郎

内装は特に上質とはいえないが、日本車の水準を逸脱していない。このあたりもスズキの30年以上におよぶインド生産のキャリアだろう。サプライヤーを含めて上手に連携を図っている。

とはいえ、1.2リッターの自然吸気エンジンを搭載したベーシックなXGのインパネは物足りない。

それが1リッターターボのXTなら、エアコンがフルオートタイプになり、操作パネルにはシルバーの装飾も加わって見栄えが良い。

内装で優れているのは前席の造りだ。座面の奥行に余裕があり、背もたれの高さも十分に確保した。腰まわりをしっかりと支えるから、快適でサポート性も良い。欧州車風のシートに仕上げた。

ファミリーカーとしても使える後席空間なだけに・・・

SUZUKI BALENO(スズキ バレーノ)[マルチ・スズキ・インディア社 マネサール工場製] 試乗レポート/渡辺陽一郎

後席はもう少し座面に柔軟性が欲しい。イグニスなどと違って後席を前後スライドさせるシートアレンジの機能はなく、座面は固定されるから、もう少し入念に造り込みたい。

後席のサイズに不満はない。座面の奥行は前席に比べて15mmほど短いが、寸法が不足した印象は受けない。身長170cmの大人4名が乗車して、後席に座る同乗者の膝先空間は握りコブシ2つ少々。足が前席の下に収まりやすく、ゆったりと座れる。

頭上の空間は握りコブシの半分程度。天井を後ろに向けて下降させたこともあり、頭上はあまり広くない。長身の同乗者は注意が必要だが、全長が4m以下のボディながらも、ファミリーカーとして使える居住性は備えている。

荷室容量も十分に確保

SUZUKI BALENO(スズキ バレーノ)[マルチ・スズキ・インディア社 マネサール工場製] 試乗レポート/渡辺陽一郎

座り心地を左右する要素として、シート生地の違いもある。XTの試乗車はセットオプション装着車で、本革シートが採用されていた。フォグランプやフロントセンターアームレストと併せてオプション価格は11万160円だから割安といえるが、本革の特徴で伸縮性が十分とはいい難い。標準タイプのファブリックが柔軟で、特に後席は体が沈みにくいため、本革シートよりも突っ張り感が抑えられて快適に感じる。セットオプション装着車を選ぶ時は、試乗車などで座り心地を確認したい。

荷室は前述のようにリアゲート開口部の下端が高いが、容量は十分に確保した。ラゲッジボードを上段にセットして後席の背もたれを前に倒すと、荷室床面の段差がなくなって収納性を向上できる(ただしリアゲート開口部との段差は残る)。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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