話題のスズキ イグニス速攻試乗！自動ブレーキとApple CarPlayの2つだけで選ぶ価値はある！(2/3)
- 筆者： 国沢 光宏
- カメラマン：小林岳夫
乗り心地、走りは…普通。鋭い感覚の持ち主には厳しい！？
乗り心地も厳しい。特にリアサスの動きが渋いらしく、デコボコを通過すると「ドン」とボディを揺らした後、一旦ハネ上がってストンと落ちる。ストンと落ちるときの感覚は、クルマ酔いする人にとって最悪の挙動。乗り心地が悪いだけでなく、酔いやすいクルマということであります。
動きが渋く、その割にダンパーの減衰力は弱めなんだろう。移動時、後席に乗ったカメラマンからも不評だった。
新設計シャシの味付けはこれからか
ステアリングフィールは、少し誇張して書けば“グニャグニャャ”です。4WD車の場合、普通なら後輪に直進性を出するためのトーインを付けるのだけれど、イグニスは付けていない。したがってクルマ自身が真っ直ぐ走ろうとしないのだった。
FFの方は真っ直ぐ走ろうとするものの、ハンドルを切り込んでいくと、さらに切れ込もうとするクセを持つ。新設計のシャシなので、味付けが出来ていないんだと思う。
とはいえ、以上挙げた三つも、鷹揚な人ならほとんど気にならないかもしれません。同業者の試乗レポートを読み、弱点として指摘されていなければ、専門家レベルでもOKだということ。
読者諸兄が試乗して私と同じように感じたのなら、鋭い感覚の持ち主だということ。良いクルマを探すしかありません。
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1958年生まれ。ベストカーガイド編集部員を経て自動車評論家に。空気を全く読まず言いたいことを言い、書きたいことを書くので自動車メーカーから嫌われている。現在所有しているクルマは日産 リーフやトヨタ MIRAIなど多数。趣味はラリーに出場すること。人気のない（本人談）Ｗｅｂサイトを運営中。記事一覧を見る
自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。
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