[速攻試乗]美しいスタイル、そしてこのうえなく愉しい走り/アルファ ロメオ 4Cスパイダー 国内初試乗レポート(2/6)
- 筆者: 嶋田 智之
- カメラマン:和田清志・FCAジャパン
クーペと比べてもわずか10kgの重量差に収めた
オープンカーというのは、乗る方は気持ちいいけど作る身になって考えると実に厄介で、ルーフの部分を開いた構造にすると、車体の剛性を確保しづらいという宿命にある。そのため多くの場合はかなり車体への補強が必要となり、結果、重量が大幅に重くなってしまう。それはガッチリと岩のように硬いカーボンモノコックを採用する4Cも、他のクルマ達より影響は少ないものの、例外ではない。
ところが4Cは御存知のとおり“軽さ”が命のスポーツカーだから、通常とは違う方法で重量増を抑えつつ剛性を確保しなければならなかった、というわけだ。
またトップがハードなパネルではなくファブリック製とされたのも、ウインドーグラス類が10%ほど薄手にされているのも、すべて軽さのため。
結果、日本仕様では車重1050kgとなるクーペに対して、たった+10kgの1060kgという、異例なほどベース車両と重量差のないオープンカーができあがった。
[ただ屋根が開くだけではない、そのこだわりに迫る・・・次ページへ続く]
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