マイナーチェンジで乗り味もエクステリアも“正当進化”!「ホンダ CR-Z」試乗レポート(2/3)
- 筆者: マリオ 高野
- カメラマン:和田清志
ブレーキ強化によりペダルタッチが改善され荷重移動も容易に
今回試乗したのは最上級グレードの「αマスターレーベル」の2トーンカラースタイルで、タイヤはマイナーチェンジ前と同じ17インチのミシュラン・パイロットスポーツ3を装着。
バネ下がより軽くなるはずの16インチを履くベースグレードのαの乗り心地も相当良くなっていると推察しましたが、ホンダの説明によると「17インチ装着グレードでも従来の16インチ車と同等の乗り心地にした」とあり、16インチ車のバネやダンパーに大きな変更はない模様です。
さらに、スポーツモデルらしくブレーキも強化。
ブレーキディスクサイズを15インチにするとともに、キャリパーピストン径とマスターパワーシリンダー径を拡大。従来型でもブレーキの効き自体はしっかりしていましたが、新型ではペダルタッチが相当良くなりました。
ブレーキペダル自体の剛性が高まったような感触で、ブレーキングによる荷重移動もしやすくなった印象です。
唯一残念なパーキングブレーキの「電動化」
操縦性と乗り心地の面においては、ほぼカンペキと思える熟成ぶりに感心しきり。
ただし、操縦性に直接影響するものではありませんが個人的な考えとして、スポーツモデルのパーキングブレーキはサイドターンのためにハンドレバー式であるべきだと思っているので、パーキングブレーキの電子制御化は少し残念でありました。
雪道でのヘアピンなど、超アンダーステアとなってしまう路面状況でも、機械式サイドブレーキのほうが実用的だったりします。
今回の改良で、30km/h以下での追突防止を支援する「シティブレーキアクティブシステム」などをセットにした「あんしんパッケージ」を設定したので、パーキングブレーキの電動化はそのせいかと思いましたが、自動追従クルコンが備わるわけではないし、そのせいではない模様です。
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