[試乗]世界一厳しい日本のディーゼル排ガス規制に適合/メルセデス・ベンツ Cクラス「C220d」ミニ試乗レポート(3/4)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:オートックワン編集部
ガソリンモデル比、わずか25万円の差なら十分に買い得だ
注目されるのはJC08モード燃費。「C220dアバンギャルド」は20.3km/Lと良好だ。「マツダ アテンザ セダン」ディーゼルの20km/Lとほぼ等しい。価格は前述のようにC200dアバンギャルドの車両本体が559万円。直列4気筒2リッターのガソリンターボを搭載したC200アバンギャルドと比較して、25万円の上乗せに抑えた。
ちなみに日本車の場合、装備の違いを補正したディーゼルとガソリンの価格差は、ディーゼルがシングルターボになる「マツダ デミオ」が約25万円、ツインターボのアテンザと「CX-5」が38~40万円だ。ほかの車種のディーゼルも大半が40万円前後になる。となればC200dの場合、ガソリンもターボとはいえ、25万円の価格アップなら十分に買い得だろう。
クリーンディーゼルは補助金交付も可能だが
C200dは経済産業省による補助金(クリーンエネルギー自動車等導入促進対策費補助金)の交付も受けられるが、この金額は2万円と少ない。補助金額はガソリンエンジン車との価格差に基づいて算出されるので、ディーゼルの価格が安いと補助金も低額になる。この申請は悩みどころだろう。
2万円でも節約したいのは当然だが、補助金の交付を受けると4年間の使用義務も発生する。4年以内に売却した時は、残存期間に応じて補助金を返納せねばならない。申請書には注文書も添付するから、車両本体とメーカーオプションの値引きがあったり、下取査定額の上乗せが行われると補助金額を減らされる(といっても補助金額は2万円だが)。融通を付けられるのはディーラーオプションのみだ。
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