ボルボの最新ディーゼルを乗り比べ! ボルボ V40クロスカントリー/V60 D4 試乗レポート(4/5)
- 筆者: 渡辺 陽一郎
- カメラマン:阿部昌也
意外にも、後席の足元空間はV40とあまり変わらない
しかし、V60の居住性はV40クロスカントリーに近い。
左右方向の余裕は、全幅が45mmワイドなV60が勝るが、後席の足元空間にはあまり差が付かない。身長170cmの大人4名が乗車して、後席に座る同乗者の膝先空間は両社ともに握りコブシ1つ半程度。ボディの大きさを考えると後席は少し狭い。なぜか。
これは荷室を優先させた結果だ。
特にV60は後席の位置を前寄りにしているから、ホイールベース(前輪と後輪の間隔)はV40よりも130mm長いのに、後席の足元スペースにはあまり差が生じなかった。だからボルボのV40クロスカントリーやV60を購入する時は、後席の居住性に注意したい。
10以上の先進安全機能「インテリセーフ10(テン)」を全車に標準装着
またサイドウインドーの下端を後ろへ持ち上げたボディスタイルのために、斜め後方の視界も良くない。縦列駐車や車庫入れなどを試しておくと安心だ。
ただし安全に最善を尽くすボルボらしく、リアバンパー左右に備わるミリ波レーダーを用いて、走行時に死角となりやすい斜め後方からの車両接近を知らせるBLIS(ブラインドスポット・インフォメーション・システム)や、駐車場からバックで出る時に接近車両などの動きを知らせる「CTA(クロス・トラフィック・アラート)」など、ドライバーをサポートする10以上の先進安全機能「インテリセーフ10(テン)」が全車に標準装備されている点は素晴らしい。
もちろん過信は禁物だが、こうした安全へのこだわりはボルボらしい魅力のひとつだ。
[V40とV60をちゃんと比較したほうがいい理由とは・・・次ページへ続く]
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