試乗レポート

[3代目TT試乗]アウディの本気に、ホレた！～アウディ新型 TTクーペ・TTSクーペ試乗レポート～(2/5)

公開日:2015/09/18 19:29 最終更新日:2015/09/18 19:29

筆者：今井優杏
カメラマン：茂呂幸正

[3代目TT試乗]アウディの本気に、ホレた！～アウディ新型 TTクーペ・TTSクーペ試乗レポート～

アウディ新型 TTクーペ 2.0TFSI quattro／TTSクーペ 2.0TFSI quattro[3代目TT] 試乗レポート／今井優杏

アウディ新型 TTSクーペ 2.0TFSI quattro[3代目TT] 試乗レポート／今井優杏

アウディ新型 TTクーペ 2.0TFSI quattro[3代目TT] 試乗レポート／今井優杏

その革新性を一瞬で知覚させる仕掛けの数々

アウディ新型 TTロードスター 2.0TFSI quattro[3代目TT] 試乗レポート／今井優杏

今回のモデルチェンジで3代目に進化したTTは、初代から続くデザイン性、2代目から得たスポーツドライビング性に加えて、アウディでも導入初となるような驚きの性能を搭載して現れた。それが革新技術である。

そしてアウディが見事なのは、この「革新感」を誰にでも鮮烈に一瞬で知覚させるための仕掛けが異様に上手ということだ。

TTは、これまでどのメーカーもやらなかったことを最初に切り拓いた。そしてこれらは間違いなく、先進技術ファンならずとも胸を高鳴らせるに違いない。

新型TTのインパネ上が思いのほかすっきりしている理由

大きな話題のうちの一つは、やはり「バーチャルコックピット」だろう。

通常メーターパネルの収まっている場所が、全面12.3インチのデジタル液晶ディスプレイに置き換えられている。メーターパネルが全面液晶というのは、すでにジャガーやランドローバーでも採用されている技術なのだが、TTが面白いのはこの液晶メーターにナビゲーション画面が組み込まれているところである。よって、通常カーナビなどの画面が搭載されるはずのインパネ周辺はスッキリ。視野を遮るモニターは用意されていない。

もちろんこのメーター内には速度計や回転計も表示されるのだが、ステアリングに配置されたボタンひとつでメーター内のレイアウトを変更することが出来る。

見た目のインパクトのみならず、使い勝手の良さにも驚かされる

このナビ、見た目のTVゲーム的なインパクトもさることながら、ものすごく使い勝手がいい。

アウディのナビの文字入力はMMIと呼ばれるシフトノブ後方に用意されたコントロールボタンの集合体で操作するのだが、まずこのMMIのレイアウトが一新され、ボタンの数がかなり減った。これまではどのボタンを押せばどんな操作が出来るのか、ボタンが多すぎるために注視しなければいけない必要があったし、なによりゴチャゴチャして使いにくかったのだ。簡素化されたことはドライバーにとって朗報だと思う。

[その魅力はドライビングにも影響を及ぼした！・・・次ページへ続く]

今後世界がマネするかも！？・・・・筋の通ったロジカルな設計思想

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筆者今井優杏

自動車ジャーナリストとして、新車や乗用車に関する記事を自動車専門誌、WEBメディア、一般ファッション誌などに寄稿しながら、サーキットやイベント会場ではモータースポーツMCとしてマイクを握り、自動車/ モータースポーツの楽しさ・素晴らしさを伝える活動を精力的に行う。近年、大型自動二輪免許を取得後、自動二輪雑誌に寄稿するなど活動の場を自動二輪にも拡げている。AJAJ・日本自動車ジャーナリスト協会会員。記事一覧を見る

監修者樺田卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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