トヨタ 新型シエンタ&シエンタハイブリッド 試乗レポート|1ヶ月で約5万台も受注! 激売れの秘密を徹底分析(4/4)

トヨタ 新型シエンタ&シエンタハイブリッド 試乗レポート|1ヶ月で約5万台も受注! 激売れの秘密を徹底分析
トヨタ 新型 シエンタ・シエンタハイブリッド 試乗レポート/渡辺陽一郎 トヨタ 新型 シエンタ・シエンタハイブリッド 試乗レポート/渡辺陽一郎 トヨタ 新型 シエンタ・シエンタハイブリッド 試乗レポート/渡辺陽一郎 トヨタ 新型 シエンタ・シエンタハイブリッド 試乗レポート/渡辺陽一郎 トヨタ 新型 シエンタ・シエンタハイブリッド 試乗レポート/渡辺陽一郎 トヨタ 新型 シエンタ・シエンタハイブリッド 試乗レポート/渡辺陽一郎 トヨタ 新型 シエンタ・シエンタハイブリッド 試乗レポート/渡辺陽一郎 トヨタ 新型 シエンタ・シエンタハイブリッド 試乗レポート/渡辺陽一郎 トヨタ 新型 シエンタ・シエンタハイブリッド 試乗レポート/渡辺陽一郎 トヨタ 新型 シエンタ・シエンタハイブリッド 試乗レポート/渡辺陽一郎 トヨタ 新型 シエンタ・シエンタハイブリッド 試乗レポート/渡辺陽一郎 画像ギャラリーはこちら

新型シエンタのハイブリッドモデルとガソリンモデル、走りの違いはどこにある!?

トヨタ 新型 シエンタ・シエンタハイブリッド 試乗レポート/渡辺陽一郎トヨタ 新型 シエンタ・シエンタハイブリッド 試乗レポート/渡辺陽一郎

新型シエンタの運転感覚はどうか。

まずはノーマルエンジンの動力性能だが、現行型は車両重量が1320kgに増えたこともあり、2000~3000回転付近の駆動力が少し物足りない。4000回転を超えると速度の上昇が活発化する。最大トルクの発生は4400回転だが、同等のトルクを3800~4000回転で発揮できるようにすると、実用回転域が使いやすくなるだろう。

ハイブリッドでは、この回転域の力不足をモーター駆動が効果的に補う。モーターは反応の仕方が素早いこともあり、巡航中に緩くアクセルペダルを踏み増した時、即座にエンジンの駆動力を支援するからだ。ノーマルエンジンではCVT(無段変速AT)が変速を行ってエンジン回転を高める場面でも、ハイブリッドであれば、モーターの力で滑らかに速度を上昇できる。

コンパクトな割に重厚な乗り心地

トヨタ 新型 シエンタ・シエンタハイブリッド 試乗レポート/渡辺陽一郎トヨタ 新型 シエンタ・シエンタハイブリッド 試乗レポート/渡辺陽一郎

走行安定性はミニバンとして優れた部類に入る。高重心のボディでありながら、反応の鈍さをあまり感じない。旋回軌跡の拡大も抑えてしっかりと回り込む。後輪の接地性もおおむね満足できる水準でバランス良く造り込んだ。

ハイブリッドになると、車両重量は60kg増える程度だが、挙動の変化が少し大きくなる。それでも不安はない。

乗り心地はアクアなどの後期型(スポット溶接箇所を増やすなど改良を施したタイプ)に準じる。15インチタイヤ装着車は、コンパクトなボディの割に重厚感があり、大きめの段差を乗り越えた時でもショックを伝えにくい。1.5リッターエンジンを積んだコンパクトなミニバンとして、乗り心地は満足できる。

渡辺陽一郎がイチオシするのはガソリンの「X」グレードだ!

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ただし16インチタイヤには注意したい。やや跳ねるような硬さを感じる。ハイブリッドはボディが重いので16インチを選び、グリップ性能を高める手もあるが、推奨できるのは15インチだ。前述のように小回りの利きも良い。

開発者によると「15インチタイヤはシエンタ用に新開発され、16インチは販売規模が小さいこともあってアクアから流用した。そこで相性に差が付いた面はあるかもしれない」と言う。

となればベストな選択は15インチタイヤを履いたノーマルエンジン車だ。JC08モード燃費はハイブリッドが27.2km/Lだが、ノーマルエンジンも20.2km/Lに達する。ガソリン代の差額で価格差を埋めるには、14~16万kmを走る必要があるからノーマルエンジンを推奨する。

グレードは7人乗りの「X」で十分だが、エアコンがマニュアルになってインパネの見栄えが寂しい。開発者も「販売店からXにもオートエアコンを付けて欲しいとの要望が聞かれる」と言う。このあたりが気になるなら、「G」も検討すると良いだろう。

上位ミニバンからコンパクトカーまで・・・シエンタのライバル陣営は幅広い!

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シエンタの価格をヴォクシー&ノアと比べると、同等の装備を持つ仕様で、40万円ほど安く収まる。シエンタは薄型燃料タンクの採用で3列目も相応に快適だから、ミドルサイズミニバンにとって脅威かも知れない。ヴォクシー&ノアには今のところ緊急自動ブレーキの安全装備が用意されないが、シエンタであればトヨタセーフティセンスCを装着可能だ。

またコンパクトカーを求めるユーザーが、「ちょっと奮発してシエンタを」という選択も生じるだろう。

日本車の販売競争に異変アリ!?

となればライバル車の商品開発も活性化される。ますます安全で便利で、割安なクルマの登場に期待したい。

[レポート:渡辺陽一郎/Photo:原田淳・茂呂幸正]

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TOYOTA NEW SIENTA HYBRID G[2WD] 主要諸元

トヨタ 新型 シエンタ・シエンタハイブリッド 試乗レポート/渡辺陽一郎

全長x全幅x全高:4235x1695x1675mm/ホイールベース:2750mm/車両重量:1380kg/乗車定員:6名(7人乗り仕様もあり)/駆動方式:前輪駆動[FF]/エンジン種類:直列4気筒 DOHC ガソリンエンジン/総排気量:1496cc/エンジン最高出力:74ps(54kW)/4800rpm/エンジン最大トルク:11.3kgf-m(111N・m)/3600-4400rpm/モーター種類:交流同期電動機/動力用主電池:ニッケル水素電池(6.5Ah)/モーター最高出力:61ps(45kW)/モーター最大トルク:17.2kgf-m(169N・m)/トランスミッション:電気式無段変速機/燃料消費率:27.2km/L[JC08モード燃費]/メーカー希望小売価格:2,329,855円[消費税込み]

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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