やややや! なるほど今までとは全く違う!/三菱 新型 アウトランダーPHEV[2015年ビッグマイナーチェンジ] 試乗レポート(2/3)
- 筆者: 国沢 光宏
- カメラマン:和田清志
やややや! なるほど今までとは全く違う!
Dレンジをセレクトして走り出すと、やややや! なるほど今までのアウトランダーPHEVと全く違う!
具体的に書くと、新型アウトランダーPHEVではサスペンションがしなやかに動くようになっている。残念ながら前期型のアウトランダーPHEV、走り出した途端、路面のデコボコを全て拾い始める。絶えず細かい振動を伝えます。クルマ全体の質感を引き下げてしまう感じ。
アウトランダーPHEVはそもそも、エンジンを停止した電気自動車モードの時など、駆動系からの音は”ほぼ”聞こえない。むしろ足回りから伝わってくるノイズが気になるほど。この点、三菱自動車の開発陣も改良しようと考えていたようだ。
熟考の末、多少コストアップになることを覚悟し、ダンパーやブッシュ、取り付け部の変更まで含む大がかりな変更になったそうな。また、リアダンパーの上側のブッシュは若干容量が足りなかったらしく、経年変化で遊びが出る傾向。これまたマイナーモデルからブッシュの絶対的な容量を大きくするなど、抜本的に対策している。
国沢光宏も満足の乗り心地へ大躍進を遂げた新型アウトランダーPHEV
この成果はキッチリ出た。
新型アウトランダーPHEVは、厳しい私の評価基準だと100点こそ付けられないけれど、余裕の合格点。日本車の中だとかなり上位に入ります。これで低速域のゴトゴト感さえ改善してくれば90点を付けられるほど。
少なくともアウトランダーPHEVを買った途端にサスペンションの交換や改良を考えなくちゃならない、という状況ではなくなった。一般的な評価基準のドライバーであれば十分「いいね!」するくらいの乗り心地を実現している。
ちなみに前期型に後期型の足回りを取り付けることは簡単にはいかないのだとか。
[前期型から継承されるアウトランダーPHEVの美点とは・・・次ページへ続く]
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