「レーシングカー」の驚きを体感出来るハチロク!?/TRD 14R-60・14R(トヨタ 86 コンプリートカー)試乗レポート(4/4)
- 筆者: 山本 シンヤ
- カメラマン:茂呂幸正・TRD
スパルタンな14R-60とはまた違ったキャラクター
今回はATモデルにメーカーオプションのGTウイングと専用フロントアンダーリップに合わせて、ボディ補強やサスペンション、更なる空力アイテムがプラスされるTRD推奨セッティングオプション(547,200円)がプラスされたモデル(4,396,910円)の試乗を行なった。
見た目は14R-60に非常に近いので、「乗り味も似ているのかな?」と思ったのだが、走りの味付けは、ノーマルよりも安心感が高くしなやか系の走り。そういう意味ではSTIの「BRZ tS」に似た乗り味だ。
空力アイテムの効果も相まって直進安定性も非常にいいが、ステアリング操作に対して機敏にクルマが反応する辺りは、14R-60譲りの部分もある。
ストリートユースにも対応出来るしなやかな乗り味
ただちょっと気になったのは、低速域では追従性がいいが速度を上げていくとバネ上が動き過ぎる点。クルマのキャラクターを考えると、サスペンションの味付けはちょっとストリートに寄り過ぎている気も。もう少し14R-60のような骨太さがあってもいいと思う。
ちなみにTRD推奨セッティングオプションは既販品の組み合わせだが、個人的には14R専用品を用意して欲しい。現時点では14Rはノーマル寄りなので、14R-60に近付けることができると、このモデルをもっと積極的に選びたくなるはず。
今後も86を育てていくために、他のチューナーが驚くようなワークスチューナーの更なる一手も期待したい。
[レポート:山本シンヤ/Photo:茂呂幸正]
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