VW ゴルフRヴァリアント 海外試乗レポート/竹岡圭(2/2)
- 筆者: 竹岡 圭
- カメラマン:フォルクスワーゲン グループ ジャパン 株式会社
サーキット走行で見せる、抜群の安定感
今回は一般道の試乗の他、その速さを思う存分体感するため、サーキット走行も準備されていた。
スペインのマラガのアスカリサーキットである。当然初走行。
オフィシャルから言われるまでもなく、完全にESPをオフにする度胸なんてない。アスカリサーキットは5.2kmもある、本格的なサーキットなのだ。
オススメは通常のESP作動状態より、1段階上げたスポーツESP状態とのことで、その通り走ったのだが、それもほとんど介入しないほどの抜群の安定感を見せてくれた。
まぁ、先導車付走行だったので、先導車が上手に導いてくれたのだろうが・・・。
ここで驚いたのは、ボディの一体感。ちなみにゴルフオールトラックと同じAWD用に補強されたものが使われているそうだが、それ以上の剛性感が伝わってきて、いきなりアクセル全開にできてしまうほどの安心感があった。
誤解を恐れずに言ってしまうと、ハッチバックとさほど変わらないくらいのガッシリとした走り味が体感できたのだ。
一般道では意外なほどの乗り心地の良さに驚く
サーキット走行を思う存分楽しんだ後は、一般道へ。そしてここでさらに感動することになったのである。
あんなにビュンビュン飛ばせるクルマなのにも係わらず、お世辞にも路面がイイとは言えないスペインの舗装路で、こんなにも乗り心地がいいなんて!
ハッチバックのゴルフRよりも、さらに快適なしなやかさを感じられる乗り心地には、正直かなり驚かされた。オマケに6速DSGも世代を追うごとに進化していて、ギクシャク感などはほとんど感じられなかった。
これが日本の道路となれば、スポーツモデルとは思えないほどの乗り心地のよさで、オールマイティ性の高さはピカイチのワゴンと言っていいだろう。
ワインディングロードでハンドリングを愉しめて、高速道路ではビシッと安定して、オマケに普段使いで乗り心地もよく、荷物も積めるというのだから、もう怖いものナシである。
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