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試乗レポート 2015/4/22 19:08

電動バイク「zecOO(ゼクー)」試乗レポート/森口将之(2/2)

Text: 森口 将之 Photo: 島村栄二
電動バイク「zecOO(ゼクー)」試乗レポート/森口将之

スタート直後は他のモーターサイクルと感覚が違いすぎて、心配になるほどだったが・・・

電動バイク「zecOO(ゼクー)」

試乗の舞台は開発にも係わった日本大学理工学部船橋キャンパスの交通総合試験路。

シートが低く、手も足も自然に前に出した乗車姿勢はハーレーダビッドソンを思わせる。重くて低重心なところもハーレーに似ている。

でもホイールベースは1830㎜とそれより200~300㎜ほど長く、座る位置は後輪に近いので、ハンドルと前輪がかなり離れている。しかもそのハンドル、左右がつながっておらず、前後に動かすことでステアする。ロボットのコントローラーみたいだ。

電動バイク「zecOO(ゼクー)」

これにハブセンターステアリングを組み合わせているのだから、スタート直後は他のモーターサイクルと感覚が違いすぎて、「ちゃんと戻れるだろうか」と心配になるほどだった。

でもこれは緊張で手に力が入りすぎていたから。

ライディングの原点に戻り、体をイン側に預けるようにして曲がっていくと、低重心なのでバンクはさせにくいけれど、すぐに自然にコーナリングできるようになった。

ホッとすると同時に別のことに気づいた。発進停止の瞬間を含めて走りがスムーズなのだ。パワートレインの完成度の高さを教えられた。

電動バイク「zecOO(ゼクー)」

自信を持った僕は、ハンドルのスイッチでエコモードからスポーツモードに切り替え、ストレートでスロットルを大きく捻った。

1台きりの試乗車を考えて、全開にはできなかったけれど、それでもあっという間に100㎞/h!並みのクルマとは次元の違う加速に圧倒された。でも直進性は安定していて、ブレーキも良く効いた。

手作り生産ということもあり、価格は888万円。生産台数は49台に限られる。

電動バイク「zecOO(ゼクー)」

でもすでに1台売れたそうで、海外からの問い合わせも絶えないとか。そりゃそうだ。デザインからパフォーマンスまで独創の塊だし、そこには日本が得意とするハイテクとサブカルチャーも盛り込んであるのだから。

この国でプレミアムなモビリティを目指すにはどうするか、というテーマに対するひとつの回答を、zecOOは示してくれたような気がした。日本のものづくりの底力を体で感じられたことが、なによりも嬉しかった。

zecOO 主要諸元

電動バイク「zecOO(ゼクー)」

全長x全幅x全高:2450x800x1160mm/ホイールベース:1830mm/シート高:670mm/車両重量:280kg/サスペンション:(前)ダブルスイングアーム(後)スイングアーム/ステアリング:ハブステアリング/ブレーキ:(前)油圧シングルディスク(後)油圧シングルディスク+回生ブレーキ/ドライブトレイン:ベルトドライブ/バッテリー:リチウムイオン/容量:11.4kWh/モーター最大出力:50kW/モータートルク:144Nm/最高速度:160km/h/航続距離:160km/充電器:1.3kW(車載)/充電時間:8時間(100V)・4時間(200V)/タイヤサイズ:(前)150/60 ZR-18 (後)240/40 ZR-18/フレーム形式:VTF (Vertical Twin Frame)特許出願中/乗車定員:1名/販売価格:8,880,000円(税抜)

筆者: 森口 将之
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