トライアンフ・アプリリア・BRP試乗レポート in JAIA輸入バイク試乗会 vol.4 /国沢光宏(2/3)

トライアンフ・アプリリア・BRP試乗レポート in JAIA輸入バイク試乗会 vol.4 /国沢光宏
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アプリリア RSV4FactryAPRC ABS

アプリリア RSV4FactryAPRC ABS

1970年代から始まる日本車の大攻勢により、大半の欧州メーカーは崖っぷちに立たされるか、破綻してしまう。

そんな中、アプリリアは日本と同じ敗戦国であるイタリアで創業し、2ストロークのオフロードバイクメーカーとして地盤を確保。やがて得意の2ストローク技術を磨き、世界GPの小排気量クラスに進出する。日本勢とガチで戦い、優位に立つ。これでイッキにブランドを確立した。以後、小排気量モデルを中心とし、規模を広げていく。

アプリリア RSV4FactryAPRC ABS
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今回試乗した『RSV4』はスーパーバイクの世界選手権で日本勢を破ったレース車両に極めて近いスペック持つ。

搭載されるエンジンもレース用と同じ“2気筒くらいのコンパクトさで仕上げたV4”の999cc。本国仕様の最高出力は184馬力と使い切れないほど。もちろん電子スロットルで、アジャスト可能のトラクションコントールやABS、アクセル戻すこと無くシフトアップ出来るシステムも全て標準で付く。

素晴らしいのは使っている部品。

前後のサスペンションを見るとオーリンズ。ブレーキもブレンボときた。いずれもオーリンズやブレンボの中でも上級スペック。サスペンションとブレーキだけで驚く金額になると思う。ということを考えれば253万8千円って安いとさえ感じる。

試乗してみたら、超スパルタン。このバイクでのロングツーリングなど想像も出来ない。いや、サーキットで何時間も走るのなら上等ですけど。

主要諸元

全長x全幅x全高:2040x735x1120mm/シート高:845mm/車両重量:200kg/エンジン型式:アプリリア65°V型4気筒、4ストローク、水冷システム、ダブル・オーバーヘッド・カムシャフト(DOHC)、1シリンダー4バルブ/総排気量:999cc/ボア×ストローク:78×52.3mm/最高出力:106hp(78kW)/7000rpm(日本仕様)/最大トルク:96Nm(9.8kgm)/7,000rpm(日本仕様)/燃料供給システム:フロントダイナミックエアインテーク付きエアボックス。ECU制御による可変長インテークダクト。ウェーバー・マレリ製48mmスロットルボディ4個、インジェクター総数8、最新鋭ライドバイワイヤエンジン制御システム。走行中もライダーによる選択が可能な3種類のエンジンマッピング:T(トラック)、S(スポーツ)、R(ロード)/トランスミッション:6速カセット・タイプ・ギアボックス/燃料タンク容量:18.5リットル(リザーブ4リットルを含む)/フロントタイヤ:120/70 ZR 17/リアタイヤ:200/55 ZR 17/フロントブレーキ:軽量ステンレススティールローターおよびアルミフランジ(6ピン)付φ320mmデュアルフローティングステンレススティールディスク。ブレンボ製モノブロック34mm4ピストン対向式ラジアルキャリパー。シンタードパッド。ラジアルポンプおよびメタルメッシュブレーキホース。3レベル+OFFモード選択式電子制御スポーツABS/リアブレーキ:φ220mmディスク、ブレンボ製32mm並列2ピストンフローティングキャリパー。一体型タンクおよびメタルメッシュホース付きポンプ。3レベル+OFFモード選択式電子制御スポーツABS/販売価格(消費税込):2,538,000円

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BRP Spyder F3-S

BRP Spyder F3-S

輸入バイク試乗の最後は写真の『カンナムスパイダー』である。

ボンバルディアという、スノーモービルや、水上バイクで有名なカナダのメーカーが開発した意欲作。2輪免許不要。AT仕様車なら普通のAT限定免許で乗れてしまうのが面白い。ただ操作系はバイクと同じ。若干の練習を必要とする。バイク乗りも、曲がるときにハンドルを切らなくてはならず、これまた慣れが必要。

BRP Spyder F3-S
BRP Spyder F3-SBRP Spyder F3-S

115馬力を発生するロータックス製の1.3リッター3気筒エンジンで、386kgのボディを走らせる。絶対的な動力性能からすればバイクにこそ届かないものの、あり余るほど。ホイールスピンなど防ぐためスタビリティコントロール付まで付く。また、航空部門を持つボンバルディア(日本で言えば川崎重工のような企業)の製品とあり技術レベルは高い。バックヤードメーカーだと思っている人も多いようだけれど、大企業です。

試乗した感じは「目立つことや、新しいモノが好きな人にすすめたい」。実際、どこに乗っていっても超目立つ。カッコいいし!

今やバイクもすり抜け走行すると非難される時代。カンナムスパイダーのようなモビリティでオープンエアモータリングを楽しむのもいいかもしれません。ちなみにヘルメット不要ながら、安全のためと甲虫などから目を守るためヘルメット着用を強く推奨します。

主要諸元

BRP Spyder F3-S

全長x全幅x全高:2642x1497x1099mm/ホイールベース:1709mm/シート高:675mm/車両重量:386kg/エンジン型式:Rotax1330 ACE直列3気筒水冷/総排気量:1330cc/ボア×ストローク:84x80mm/最高出力:115ps(86kW)/7250rpm/最大トルク:130Nm/5000rpm/燃料噴射:電子式燃料噴射および電子制御スロットル/トランスミッション:6速マニュアル後退ギヤ付き(SM6)(Steel Black)6速セミオートマチック後退ギヤ付き(SE6)(PureMagnesium,Dragon Red)/燃料タンク容量:27リットル(リザーブ約4.5リットル)/フロントタイヤ:KR31 165 /55R157/リアタイヤ:KR21 225/50R15/フロントブレーキ:2x270mm(10.6インチ)剛性ディスク、ラジアルマウント Brembo一体鋳造キャリパー、4ピストン、2パッド/リアブレーキ:270mm disc with Brembo single-piston floating caliper270mm(10.6インチ)ディスク、1ピストンフローティングキャリパ組み込みパーキングブレーキ/販売価格(消費税込):2,157,840円

BRP Spyder F3-SBRP Spyder F3-SBRP Spyder F3-SBRP Spyder F3-SBRP Spyder F3-S

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国沢 光宏
筆者国沢 光宏

1958年生まれ。ベストカーガイド編集部員を経て自動車評論家に。空気を全く読まず言いたいことを言い、書きたいことを書くので自動車メーカーから嫌われている。現在所有しているクルマは日産 リーフやトヨタ MIRAIなど多数。趣味はラリーに出場すること。人気のない(本人談)Webサイトを運営中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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