ランドローバー ディスカバリースポーツ 試乗レポート/金子浩久(3/3)

  • 筆者: 金子 浩久
  • カメラマン:ジャガー・ランドローバー・ジャパン/金子浩久
ランドローバー ディスカバリースポーツ 試乗レポート/金子浩久
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テレインレスポンスには5つのモードを備える

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アイスランドはレイキャビク郊外の猛吹雪の中に走り出してみてすぐに確認できたのは、新しいリアアクスルの良好な仕上がりだった。フラットな姿勢を保ちながら、ショックをしっかりと抑え込み穏やかな乗り心地を実現している。

乗っていたのはマグネライドダンパーが付いているHSEラグジュアリーというグレードだったので、テレインレスポンスには、オンロード、草地/砂利/雪、泥地/わだち、砂地、ダイナミックの5つのモードが備わっている。

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走り始めから選んでいるのは草地/砂利/雪モード。2速から発進し、シフトアップがオンロードモードほど頻繁に行われなくなり、どちらかと言えば下のギアを使い続ける傾向にある。

だから、傾斜が強目の上り坂に差し掛かるとスピードが落ち、スロットルペダルを踏み込んでもキックダウンまでホンの少しのタイムラグが生じる。

パドルでチョンッとシフトダウンすれば済む話なのだが、エンジン排気量が大きなディスカバリーやレンジローバーだったら同じギアでそのまま上がり切ってしまっただろう。

のちに吹雪が止み、アスファルト舗装の上を走った時に選んだオンロードモードと比較してみて、モードの違いがよくわかった。

オンロードモードでは、巡航態勢に入るとギアは次々とシフトアップしていき、70km/hぐらいでトップの9速に入る。パドルを使ってシフトアップしても9速に入れることは可能だ。

実用的な「ウェイドセンシング」

ランドローバー ディスカバリースポーツ

晴れていれば、さぞや絶景が続くのであろうと思わせてくれるところを次から次に走った途中に待っていたのは川だった。幅20メートルぐらいで、流れは穏やかではない。

川をクルマで渡る際に肝心なのは、深さの見極めと流れに逆らわず、流れに沿うようにして渡ることだ。ディスカバリースポーツは水深600ミリまでの川を渡ることができる。他車と較べてこの数値は飛び抜けたものだが、レンジローバーは900ミリとさらにその上をいく。

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ドアミラー内部のセンサーによって現在の水深と水深の変化をダッシュボードの8インチタッチスクリーンと音量の変化する警告音によってドライバーに知らせる。

運転しながら水深を推測するのは簡単ではないが、この機能では警告音が大きくなっていくことで、モニター画面の表示に気を取られることもなく、川の様子に集中することができるから実用的だ。

我々も難なく渡り切った。この「ウェイドセンシング」はアウトドア遊びのギミックではなく、冠水した道路を横切らざるを得ないような場合などで非常に強い味方となってくれるだろう。最近の台風による被害の大きさを考えると、心強い装備だ。

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他にもディスカバリースポーツには、新機軸やフリーランダーやイヴォークなどから最適化されたところはたくさんある。それらが商品力の大幅な向上に貢献していることは間違いない。開発陣の狙いはほぼすべて達成されている。

すでに価格まで発表されている日本仕様の詳細を読み直してみても、ディスカバリースポーツがフリーランダーの単なる後継車の枠を飛び越え、このセグメントでの新たなスタンダードを確立したと言っても言い過ぎにはならないだろう。

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金子 浩久
筆者金子 浩久

モータリングライター 1961年東京生まれ。 自動車と自動車に関わる人間について執筆活動を行う。主な著書に、『10年10万キロストーリー』(1~4)、『セナと日本人』、『地球自動車旅行』、『ニッポン・ミニ・ストーリー』、『レクサスのジレンマ』、『力説自動車』など。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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