autoc-one.jp 記事・レポート 新車情報 試乗レポート ヨコハマタイヤ「ブルーアース RV-02」試乗レポート/渡辺陽一郎 3ページ目

試乗レポート 2015/1/15 17:35

ヨコハマタイヤ「ブルーアース RV-02」試乗レポート/渡辺陽一郎(3/3)

Text: 渡辺 陽一郎 Photo: 和田清志
ヨコハマタイヤ「ブルーアース RV-02」試乗レポート/渡辺陽一郎

同条件で新製品「RV-02」と先代「RV-01」を乗り比べ!結果は・・・

次は先代型のブルーアースRV-01と、新型になったRV-02の比較チェックを行った。トヨタ ヴェルファイア&アルファードの試乗車を用意して、同じ条件でRV-01とRV-02を乗り比べた。

新製品「RV-02」タイヤを装着したトヨタ アルファード

テストコースはすべて雨天を想定して濡れており、ブレーキング、左右に切り返すハンドリング路、定常的な円周路の旋回を試している。濡れた路面のブレーキテストでは、高速で直進して、パイロンを目安にフル制動を行う。4輪ABSが自動的に作動し、停止するまでの状態と距離をチェックした。

急ブレーキをかけて4輪ABSが作動しても、直進性は乱されなかった。メーカーの資料では、RV-02はRV-01に比べて制動性能が12%向上するとされているが、実際にテストした停止までの目測距離は7~8%の差だ。それでも制動力が高まったことに違いはない。

新製品「RV-02」タイヤを装着したトヨタ ヴェルファイア

次は、同じく濡れた滑りやすいハンドリング路面(ミューは0.3~0.4)を乗り比べた。これは違いが良く分かり、RV-02は、RV-01に比べてカーブを曲がる時の操舵角が小さくて済む。ハンドルをたくさん回す必要がない。

そしてアクセルを戻してエンジンブレーキを利かせたり、フットブレーキで減速した時も、操作してから車両が反応するまでの時間が短い。つまりRV-02では、ハンドルやブレーキの操作が、RV-01よりも短い時間で素直に車両の動きに反映される。RV-02なら、濡れた路面でも舗装路に近い感覚で運転できた。

新製品「RV-02」タイヤを装着したトヨタ アルファード

そしてRV-01とRV-02の違いが一番良く分かったのは、濡れた定常的な円周路(ミューは0.4~0.5)の旋回だ。カーブを曲がっている時には、外側に位置する前輪に大きな力が加わる。RV-02はグリップ性能が高く、RV-01に比べてハンドルの舵角が大きくなりにくい。旋回時の速度も高めやすかった。

横滑り防止装置のVSCを解除して旋回すると、RV-01では、前輪が外側にすべるだけで舵角も大きくなる。これがRV-02になると、速度の上昇につれて後輪の横滑りに転じることもあった。欠点ではなく、グリップ性能が高まったことで、旋回速度とコントロール性が向上したことを意味する。RV-02では次元の高いコーナリングが可能になったといえるだろう。

走行安定性の確保が難しいミニバン・・・進化を続けるのは当然の成り行きかもしれない

ヨコハマタイヤ ブルーアース RV-02

今日のタイヤには低燃費を目的にした転がり抵抗の軽減が求められているが、安全性も重要だ。特に高重心でボディが重いミニバンは、走行安定性の確保が難しく、濡れた路面では条件がさらに悪化する。

ブルーアースRV-01は、こういったミニバンに求められる条件に合わせて開発され、新しいRV-02では、転がり抵抗を増やさずに、濡れた路面での走行安定性とブレーキ性能をさらに向上させた。

そしてミニバン専用のタイヤは、セダン用に比べると挙動の変化が穏やかで、運転もしやすい。乗り心地にも配慮が見られる。タイヤがクルマの走りを左右する大切なパーツであることを考えると、ミニバン専用のタイヤが開発され、進化を続けるのは当然の成り行きでもあるのだろう。

タイヤに関して、得るところの多い取材であった。

オートックワン公式アカウントをフォローし、最新記事をチェック! オートックワン公式アカウントをフォローし、最新記事をチェック!