トヨタ 燃料電池自動車(FCV)「MIRAI(ミライ)」 試乗レポート/渡辺陽一郎(1/2)

トヨタ 燃料電池自動車(FCV)「MIRAI(ミライ)」 試乗レポート/渡辺陽一郎
トヨタ 燃料電池自動車(FCV)MIRAI(ミライ)/走行イメージ トヨタ 燃料電池自動車(FCV)MIRAI(ミライ)/走行イメージ1 トヨタ 燃料電池自動車(FCV)MIRAI(ミライ)/走行イメージ2 トヨタ 燃料電池自動車(FCV)MIRAI(ミライ)/走行イメージ3 トヨタ 燃料電池自動車(FCV)MIRAI(ミライ)/走行イメージ4 トヨタ 燃料電池自動車(FCV)MIRAI(ミライ)/走行イメージ5 トヨタ 燃料電池自動車(FCV)MIRAI(ミライ)/走行イメージ6 トヨタ 燃料電池自動車(FCV)MIRAI(ミライ)/走行イメージ7 トヨタ 燃料電池自動車(FCV)MIRAI(ミライ)/走行イメージ8 トヨタ 燃料電池自動車(FCV)MIRAI(ミライ)を試乗中の自動車評論家 渡辺陽一郎氏1 トヨタ 燃料電池自動車(FCV)MIRAI(ミライ)を試乗中の自動車評論家 渡辺陽一郎氏2 画像ギャラリーはこちら

FCVは「EVで長距離を走りたい」という問題点に対する一つの解

トヨタ 燃料電池自動車(FCV)MIRAI(ミライ)/イメージ2

未来のクルマ、「MIRAI」が始動!!

エンジンを搭載せず、走行時に有害な排出ガスや二酸化炭素を発生させないクルマとしてはEV(電気自動車)がある。

EVの実用化は2010年に登場した「三菱 i-Miev」と「日産 リーフ」だが、アイデア自体は古くから存在した。ガソリンの供給が滞った第二次世界大戦直後に、少数ではあるが鉛電池を搭載したEVが市販されている。

トヨタ 燃料電池自動車(FCV)MIRAI(ミライ)/水素の充填口1
トヨタ 燃料電池自動車(FCV)MIRAI(ミライ)トヨタ 燃料電池自動車(FCV)MIRAI(ミライ)

ところが、燃料電池自動車(FCV)は新しい。

タンクに水素を充填するが、これをエンジンで燃焼させる方式ではない。水素を空気中の酸素などと反応させて電気を取り出し、モーターを駆動して走る。FCVは、化学反応による発電装置を備えたEVともいえるだろう。

従来のEVは航続可能距離が短く、充電に要する時間が長い欠点が以前から指摘されていた。

エコロジーを重視するEVの考え方に基づけば、クルマの利用は買い物などの日常的な移動に限るべきだ。

LEAF to Homeで充電中の日産リーフ

遠方へ出かける時は、エネルギー効率の優れた公共の交通機関を利用するのが好ましく、最寄の駅までEVで出かけて電車などに乗り替える「パーク&ライド」がある。

となれば「長距離を走れない」というEV批判は妥当ではなく、セカンドカー的に使えば不満も生じないが、ユーザーによってはモーター駆動だけで長距離を移動したい場合もあるだろう。燃料電池自動車はまさに、このニーズに適している。

そして先ごろ、トヨタが本格的な燃料電池自動車「MIRAI(ミライ)」を発表した。装備や価格については、2014年11月18日に掲載した「トヨタ MIRAI 新型車解説」で述べているので、当試乗レポートでは運転感覚について探ってみたい。

FCVのメカニズムをエクステリアで表現

トヨタ 燃料電池自動車(FCV)MIRAI(ミライ)
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MIRAIは4ドアセダンだが、外観はかなり目立つ。

フロントマスクは最近のトヨタ車に共通するエラが張ったような形状で、空気を取り入れる開口部を強調した。燃料電池自動車は水素に空気を反応させて電気を生み出すため、このメカニズムを外観で表現したわけだ。

ヘッドランプはLEDの4灯式で薄型のデザイン。クリアランスランプ(車幅灯)もLEDで、フロントマスクの両脇に縦長に配置した。

ボディサイドも大胆だ。フェンダーは大きく張り出し、彫りの深いラインが入る。ボートを連想させるような見栄えに仕上げた。

ボンネットの両脇と前後のピラー(天井を支える柱)はブラックで、ルーフがボディから浮き上がったように見える。

ボディサイズは全長が4,890mm、全幅は1,815mm。全長はクラウンと同等で、全幅はわずか15mmだがMIRAIが広い。モーターで前輪を駆動する方式だから、ホイールベース(前輪と後輪の間隔)は2,780mmに抑えられ、クラウンよりも70mm短い。なのでオーバーハング(ボディがタイヤから前後に張り出した部分)が長くなった。

全高は1,535mmだから、セダンでは背が高い。今では1,545mmのスズキ SX4セダンが生産を終えたから、全高は国産セダンでは最大の数値になる。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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