レクサス RC F 試乗レポート/河口まなぶ(2/3)
- 筆者: 河口 まなぶ
- カメラマン:Lexus International/茂呂幸正
RC Fが持つ懐の深さ
特に試乗したモデルはTVDと呼ばれるトルクベクタリング機構を備えており、まさに腕が上がったかのような見事なコーナリング時の姿勢作りに貢献してくれた。もっともTVDを採用していないトルセンLSDを備えるモデルもあり、それはそれで絶妙なコントロールが求められる点は玄人好みともいえる。
とはいえTVD搭載モデルでも、477ps/54.0kgmのパワー&トルクはひと踏みでクルマの向きを容易く変えるだけの強烈なもの。コーナーで少し多めにアクセルを開けると、RC Fは即座にスライドを始めて、大胆なドリフト姿勢を作り上げられる。
しかしこの時、RC Fは決して暴れ馬にはならない。いやもちろん、操作次第ではそうなるが、スライドの量や速さ等の推移がとても分かりやすいために、ドライバーは焦ることなくアクセルの踏み方で姿勢を制御できる。
だからクルマの向きを大きく変えて遊ぶこともできるし、滑りを最小限に抑えて速さを求める…ということも可能。要はそれほど懐の深い操作性を持っている。
そうした様子はYoutubeの僕のチャンネルであるLOVECARS!TV!にアップした動画で確認してほしい。
この記事にコメントする